「或る瞳」

煩先生

 

朝化粧終えて

樺の枝を折り

窓辺に縋れば

神も見逃した


生憎の大雨に

傘は合唱して

汚れた革靴が

憂世を見通す


共依存止めて

骨の芯を噛み

悪夢に学べば

嘘も見離した


蜜月の結末に

熱は消失して

迎えた秋風が

言葉を見下す

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「或る瞳」 煩先生 @wazurai

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