「詩蛍」

煩先生

 

籠の中で詠む

翅を捥いだ蟲

歳月に残され

酷く憧憬する


嘘を吐く程に

感情は混濁し

美しい執念で

脳の底が響く


罪の種で編む

生を懸けた色

運命に貶され

強く閃光する


君を待つ夜に

幻覚は盛装し

忙しい疾病で

骨の髄が騒ぐ

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「詩蛍」 煩先生 @wazurai

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