第八話:G6ジムカーナ

 緑の多い細い山道を延々登っていった先に、その近代的施設はあった。

 白い壁面が晴天の日差しを反射して、そいつはまるで、古代ローマのコロシアムみたいな印象を与えてくる。

 小鳥のさえずりがかすかに響く山の中には、明らかに場違いな建物だって思えた。

 「キョウセイ・ドライバーランド」

 それが、この施設に与えられた名称だった。

 とある自動車学校が造った、いわゆるひとつの運転教習所って奴だ。

 有料で外部にも貸し出され、自動車会社の試験走行なんかに使われることも多々あるのだと聞いてる。

 今回のG6ジムカーナ第二戦、「カーアイランドRdラウンド」は、ここを舞台に行われることとなっていた。

 会場の正門ゲートを潜った俺がまず目の当たりにしたのは、ぎっしりとまではいかないけど、それなりの密度で停められた、さまざまな種類のクルマたちだった。

 俺がこの場所に着いたのは、午前七時台の前半。

 世間一般的には、結構早めの時間帯だと思う。

 だから、まだそれほど多くのクルマは集まっていないだろうな、と予想していたのだけれど、そいつはとんだ過ちだったということになる。

 さすがに競技系のイベントらしく、ギャラリーに来ているクルマにも、走りに向いた車種が目立っていた。

 それだけではない。

 なんと俺の「パルサー」と同様な「痛いクルマ」の姿さえもが、ぽつぽつ混じっているようだ。

 気のせいか、空気が妙に味わい深い。

 思わず深呼吸をしたくなる。

 いまさらながら白状しておくけど、ジムカーナという競技について、俺は参加したことがないどころか観戦したことすらなかった。

 フォーミュラのレースや海外のラリーなんかならテレビで見たこともあるんだけど、ジムカーナっていうのは、これまで聞いたこともなければ見たこともない競技だった。

 俗に言うマイナー種目なんだろうな、と、この時の俺は、根拠もなしに確信していた。

 オリンピック競技にだってそういうのがざらにあるんだから、それが特に不思議なことだとは思わなかった。

 とはいえ、いざ自分自身がそいつに参戦するとなると「知らない」「やったことがない」で済まされないのも、また事実だ。

 だから俺は、仕事の合間を利用して、ジムカーナって競技をいろいろと調べてみた。

 広義の「ジムカーナ」って奴は、モータースポーツ的には「スラローム競技」のひとつに分類されている。

 平たく言えば、地面に置かれたパイロンを左右に縫って走るアレのことだ。

 そいつが複雑になったものだと思っていればいい。

 で、そんな感じに決められた順序でパイロンの横を通過しながら、最終的な走行タイムを競い合う。

 それが、まあジムカーナの基本形ということになるらしい。

 計測は、一台ずつ順番に実施する決まりになっていた。

 そのせいだろう。

 複数のクルマが競り合うサーキットレースなんかに比べると、随分と迫力に欠ける印象があった。

 少なくとも、俺自身はそう感じていた。

 たぶんそいつは、具体的な対戦相手を目にできてないからなんだと思う。

 たとえば公道バトルなんかだと、自分が前に出るべき目標がきちんと眼前に存在する。

 戦いの場にそいつがあるのとないのとでは、俺にとって行って帰ってくるほどの違いがあった。

 そういうのが直に感じられないと、はっきり言ってのだ。

 じっとりと湿り気を帯びた心理状態を払拭できないまま、俺は缶ジュースを片手に、まだ競技の始まってない会場内を、あてどもなくうろつき歩いた。

 ふたつの目をせわしなく動かし、あの忘れようもない「宿敵」の姿を探し求める。

 少し離れたところで、俺の目線は見覚えのある「インテグラ・タイプR」を捕捉した。

 まっすぐそちらに足を向ける。

 「インテグラ」のオーナーがこっちに気付いたのも、ほとんど同時だったみたいだ。

 ジャッキアップした愛車の脇で立ち上がったあいつは、わざとらしく両手を腰に置き、胸を張りつつ正面切って俺のことを出迎えた。

 白とピンクを基調にした、たぶんオーダーメイドのレーシングスーツ姿。

 妙に身体のラインがはっきりして見える。

 正直、色っぽいと思った。

 もっと露出度の多い二次元キャラと比べてもそう感じる。

 ちょっとだけ行き足が止まったのはそのせいだ。

 おかげで見事先手を取られてしまう。

 あいつは、俺に先んじて口火を切った。

 イニシアチブを取られた瞬間だった。

「おはよう、圭介くん。ちゃんと遅れずに来れたようね」

 そう言って俺の宿敵・大橋薫子は、眩しいばかりの笑顔を浮かべた。

 悔しいけれど、そいつがとんでもなく魅力的な笑顔だってことに疑いはない。

 そのままの表情で言葉を続ける薫子。

 さり気なくその唇が紡いだ問いかけは、しかし、俺の一般常識では考えられないような代物だった。

 世間話をする気軽さで奴は言った。

「忘れずに、朝のオナニーは済ませてきた?」

「は?」

 一瞬、俺はこいつが何を言ったのか理解できなかった。

 頓狂な疑問符が口を吐く。

 薫子の笑顔が、にぃ~っといたずらっぽく変化したのは、その時のことだ。

「まさか、してこなかった、なんて言うんじゃないでしょうね? 駄目よ、そんなのじゃ。正常な男の子なんだから、きちんと一発抜いてこないと」

 まるで、その行為が誰にとってもあたりまえのそれであるみたいに、薫子は真面目な顔で俺に告げる。

「健康的な人生は毎朝起きがけのオナニーからって、古代ギリシャの医学者ヒポクラテスも言っているわ」

「さわやかな朝っぱらから、さりげなく下品なトンデモ語ってんじゃねえよ。この変態爆乳エロオンナッ!」

 脊髄反射で俺は怒鳴った。

 それにしたって「変態爆乳エロオンナ」とは、我ながら、レベルの低さに泣きたくなるような表現だ。

 いまどきの小学生だって、到底そんな罵倒用語は使うまい。

 はなはだしいばかりに貧困なボキャブラリーを自覚して、俺は一瞬赤面した。

 だが、続く薫子の反応が、この俺にそいつを忘却させることになる。

「あらやだ」

 可愛らしく身体をよじらせ、薫子は言った。

「圭介くんに誉められちゃった」

 予想の斜め四十五度を上向き空中開花していくこいつの態度に、ふたたび俺のツッコミが炸裂した。

「いまののどこが誉め言葉に聞こえるんだ? おまえ、耳おかしいだろ」

 だが、薫子は動じない。

「莫迦ね」

 諭すように奴は言った。

「よく考えてごらんなさいな。『変態』も『爆乳』も『エロ』も、あたしみたいなミラクルビューティーの枕詞に付いたなら、どれも賞賛の意味しか持たなくなるわ。いえ、ここはあえて絶賛と言うべきかしら」

「アダルトビデオじゃあるまいし」

 ドきっぱりと俺は反論した。

「そんなの、男向けのあおり文句ってだけだろーが」

「誉め言葉には変わりないでしょ」

 一歩も退かず薫子は答えた。

「性的な面で見知らぬオトコをあおれるっていうのは、オンナにとって実に立派な評価じゃない。それだけパートナーとして魅力的ってことなんだから。だいたいね、オトコの気を惹けないオンナなんていうのは、道端に落ちてる石ころと同じようなものよ。子を産む性として、まったくの無価値だわ」

「無茶苦茶言うな、おい。同じ女だろ?」

「だって、そうなんだもの」

 呆れ顔を浮かべた俺とは対照的に、しらっとした顔付きで薫子は言い切った。

「『昼は淑女のように、夜は娼婦のように』なんて、君だってよく聞くでしょう? オトコはさ、特に君みたいな性少年は、オンナに処女性っていうか、要するに性的な無垢を求めるけど、それって、あの白いキャンパスを俺色だけに染めたいぞって欲望のわかりやすい表れじゃない。どんなに御高説賜ったところで、いいオンナとヤりたいってオトコの本音は隠しようがないわ」

「そ、そりゃ、そうかもしれないけどさ」

 俺が放とうとした弱々しい異論を、薫子は一刀両断、ひと言の下にはねつけた。

「第二次性徴終わったオトコの子が綺麗事言わないの」

 薫子は言った。

「好きなオカズにオナったことぐらい、君にだってあるんでしょ? 性欲持ってる人間なら、全然あたりまえのことよ。なんたって、人間の三大欲求、そのひとつなんだもの。恥ずかしがることなんて、ちっともないわ。

 そりゃ確かに、セックスだけが男女の絆じゃないけどさ。逆にまったく性的な接触なしの男女関係も、成立するのは難しいんじゃない?

 だって、進化の神さまから与えられたあたしたちの使命って、後世に子孫を残すってことなんだもの。性欲無視した人間関係なら、別に性別無視したって構わないわけでしょ? そのパートナーが異性である必要性っていったい何? お互いをオスメスとして求め合う関係って、本来もっと真っ正面から受け止めるられるべきものよ。

 だから、オトコもオンナも、性的なパートナーの目に魅力的って映るスペックは無視しちゃいけない大事な要素なんだって、あたしなんかは思っちゃうわけ。わかった?」

 にぱっと笑って、薫子は言葉を締め括った。

 ぐぬぬ~。

 どう言い返してやろうか、と思わず言葉を選ぶ俺。

 だが、薫子の第二次攻勢のほうが、ひと足俺に先んじた。

 まさしく、巧遅は拙速に及ばずって奴だった。

「圭介くんは、オンナって生き物に幻想持ちすぎなのよ」

 薫子が俺に告げる。

「日頃、仮想世界で理想の女の子追っかけてばっかりいるから、どうしてもそういうことになるのよね。駄目じゃない。物事っていうのは、ことごとく裏と表、光と陰があるんだから。良いところばかり見てちゃ、本当の美味しさになんてありつけないわよ」

 そう言うが早いか、薫子は胸元のファスナーを下ろし、がばっと上半身をはだけて見せた。

 厚手の黒いタンクトップ一枚に覆われた巨乳が、突如として俺の眼前に出現する。

 その豊かな膨らみが、あからさまにぶるんと揺れた。

 アニメやなんかではありがちなシーンだ。

 でも、実際にそんなの目にするのは、俺にとって初めての経験だった。

 思わずごくりと生つばを飲む。

 いきおい視線が釘付けとなった。

「じゃーん。アンダー75のGカップ。本日はノーブラのサービス付よ」

 レーシングスーツの袖をへそのあたりできゅっと結び、薫子は、自慢げにその大きな胸を見せつけてくる。

 そいつは、まさに驚天動地の重量感だった。

 例えは悪いけど、生きた大型動物を直接目にした時みたいな感覚だ。

 いままでディスプレイ越しに見てきたそれとは、まったく異なる存在感。

 上手く言葉で表現できない。

 そんな困惑気味の俺をからかうように、薫子はすぐさま追い打ちをかけてきた。

 いたずらっぽく笑いながら、上から目線で奴は言った。

「絵に描いたおっぱいばっかり見ていると、いつか脳内世界に食べられちゃうわよ。たまには自分で機会作って、現実ってものに目を向けなさい。今回は特別に、このあたし自らが犠牲になってあげるから、ちゃあんとその網膜に焼き付けておくことね。ほらほら、ありがたいと思いなさいな、童貞少年。この幸せ者ッ!」

 いや、申し訳ないけど、薫子さん。

 いま目にしているあなたのおっぱい自体、俺にとっちゃ「絵に描いたようなおっぱい」以外の何物でもないんですけど。

 いまにも口に出そうだったそんな台詞を強引に飲み込む。

 これまで生きてきた現実からはまったく及びもつかなかった展開に、俺の知性が息を引き取る。

 憎まれ口を叩いて抵抗してみせることさえできなかった。

 だからってわけじゃないけど、そいつの代わりに頭を出した発言は、要領を得ない質問の形を成していた。

「なあ」

 恐る恐るといった風情で、薫子に向かって俺は尋ねた。

「それ、重くないのか?」

 まるで空気を読んでなかった問いかけに、薫子のほうも、少なからず面食らったように見えた。

 真顔になって口を閉ざす。

 だけどそいつも、ほんのわずかな間隙だった。

「そりゃあ重いわよ。もしかして、軽いとでも思ってた?」

 小さく鼻を鳴らして薫子は答えた。

「胸の薄いには悪いんだけどさ、おっきいおっぱいなんて、はっきり言えば死荷重よ。慢性的に肩はこるし、走るとブルブル揺れて痛いし、お洒落な服は似合わないし、人混みにいると痴漢に遭うし、圭介くんのオカズにはされるし、ホントにろくなことないんだから」

「ちょっと待て! 最後のオカズってのはなんだよ、オカズってのは! いったい、どこにどんな根拠があってそんな決め付け──」

「こらッ! そんなオトコらしくないこと言わないのッ!」

 ぴしゃりとひと言、薫子は俺を叱った。

「君みたいな童貞くんチェリーボーイが、あたしみたいな美女を見て、その目撃情報をベッドの中で活用しないわけなんてないでしょ? それとも何? 君は、このあたしのダイナマイトバディを見て、全然欲情しなかったとでも言うの? 童貞くんの分際で? ありえない! ありえるわけがないわ! いや、ちょっと待って……まさか圭介くん。君、実は男性のほうが好みの人間だったとか──」

「勝手にひとをホモ呼ばわりするなッ!」

 激高して俺は叫んだ。

 それを見た薫子の口元が嫌らしく綻ぶ。

 完全にオモチャ扱いされているって思った。

 悔しさが、全身に震えをもたらす。

 でもどういうわけか、その扱いが不快じゃなかった。

 それがなんでなのかは、自分でも正直言ってわからなかった。

 ひとりの男性がそっと薫子に声をかけたのは、ちょうどそんなおりでの話だった。

 そのひとは、このイベントを管理しているオフィシャル側のひとだった。

 見ると、なんとも表現のしがたい複雑な笑顔を貼り付けている。

 おそらくは、俺たちふたりの漫才みたいなかけ合いを端で見ながら、割って入るタイミングをうかがっていたのだろう。

 それならば、こんな表情を浮かべているのも理解できる。

 そこで俺は、はたと気付いた。

 気付いてしまった。

 俺と薫子とが応酬していたシモネタ満載の与太話は、周囲の迷惑を顧みることなく、会場中に一般公開されていたんだっていう厳然たる事実に、だ。

 恥ずかしさの余り、かっと顔面が赤熱する。

 声を出すことすらできない。

 救いを求めるような視線を薫子のほうに送った。

 さすがのあいつも、俺と大差ない状況に違いないって思ったからだ。

 どうせ生き恥を晒すなら、道連れって奴は、ひとりでも多いほうが安心できる。

 ところがだ。

 俺の視界の中、薫子は、平然とした態度を維持したままでオフィシャルの男性と対峙していた。

 正直、俺は仰天した。

 オンナって生き物は、もっとこう、恥じらいとかそんなのを表に出すもんだと信じてたからだ。

 下品な会話をあたりまえのようにこなしたうえで、そいつを第三者に聞かれても顔色ひとつ変えない神経。

 それはもう、俺の想像の範疇にない存在だった。

 その図太さを目の当たりにして、俺はぽかんと口を開けるよりほか、為すべきことを知らなかった。

「大橋さん」

 そんな薫子の態度に接して、オフィシャルの男性もまた、変な感情を表に出さず、要件のみを伝えてきた。

「同乗走行の件、OK出ましたよ。午前の練習走行の時だけ、ですけど」

 それを聞いた薫子が、俺に見せていたのとは違う余所行きの笑顔で、オフィシャルのひとに礼を言った。

 思わず「二重人格か」と疑惑の念を抱くほど、折り目正しい言葉使いだった。

 俺をからかっているときとはまったく違う、知性というか教養というか、とにかくレベルの高い教育を受けたんだなって雰囲気が、それこそ濃厚に漂っていた。

 なんだかちょっと近寄りがたい。

 男性が足早にここから立ち去ったのち、俺は何気なく薫子に声をかけた。

 独占欲に近い感情が、心のどこかに蠢いていた。

 こいつの意識を俺のほうに引っ張り戻したい。

 そんな意向があったことを否定できなかった。

 だから、口調は少し強めのものになった。

「同乗走行の件ってなんだよ」

 俺は尋ねた。

「ああ、それね」

 薫子が答える。

「コースを走るとき、誰かを横に乗せて走ってもいいってことよ。あらかじめ、今回の主催者に確認を取っておいたの。答えは、いま来たところだけどね」

「へぇ」

 まるで他人事みたいな生返事をした俺に向かって、すかさず薫子がへそを曲げる。

「へぇって何よ、もう。君のためにわざわざ準備してあげたんだから、きちんと感謝しなさいな」

 腕組みしながら拗ねたように言う薫子を見て、俺は驚きの表情を浮かべた。

 なんでその案件に俺が出てくるのか、さっぱりわからなかったからだ。

 俺が何も理解してないのをすぐさま悟り、ふぅ、と小さく嘆息してみせる薫子。

 改めて俺の顔を見詰め直すと、今度は、子供にでも語りかけるような口振りで、短く俺の名を呼んだ。

「圭介くん」

 薫子は言った。

「ジムカーナって競技は、見る競技じゃなくって参加する競技よ。どう? よかったらあたしの横で、コースを一周してみない?」

 なんだって!

 そいつは、この時の俺がまったく予想だにしていない申し出だった。

 思わず両目が丸くなる。

 薫子ライバルの助手席で、こいつの走りを実体験できる。

 それは、ある種の期待感をともなって、俺の心臓に早鐘を打たせた。

 滲み出てきたアドレナリンが、口の中に苦みをもたらす。

 断る理由なんてこれぽっちもなかった。

 でも、猛る気持ちが「もちろん受けるさ」のひと言を発言するのに、理不尽なストップをかけていた。

 ただし、そんな俺の内心は端から見ても明らかだったんだろう。

 薫子は、おもちゃを与えられた幼児みたいな無邪気さで、にっと歯を見せて笑った。

 それは、まさしく我が意を得たりとでも言い出しそうな表情だった。

 「決まりね」と奴は言った。

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