第29話
村長宅に到着し門番の人に挨拶をする。
なにかこの人すごい緊張しているように思うが気のせいか?
『あの〜、、、』
何があったか聞こうとしたところで門番の人が声を発した。
『ひゃ、ひゃい!す、すいません。昨日はお疲れ様でした。ご足労ご苦労様です!あっロイ殿とリゼ殿を呼ぶように言われていたのでしっ失礼します』
そう言うと駆け足で行ってしまった。
な、なんだ?まあいいか。とりあえず村長に顔を出そう。
中に入る相変わらず鋭い眼光でこちらを見ていた。
『おっ起きたか!昨日はありがとよ』
こちらこそと挨拶を交わす。
村長が飲み物を入れてくれたのでルナさんも含め3人で腰を下ろす。
気になってたので状況と俺が気絶してからのことを聞いてみることにした。
ざっと被害としては死亡が冒険者に1人、重軽傷は0ということだ。怪我のほうは応急処置としてセンズが役に立ちそこからはルナさんが治癒魔法をかけて治したらしい戦いの規模からしたら奇跡的なことだそうだ。
オークの素材などは換金して手伝ってくれた冒険者達に山分けして、あと金色のオークの素材はと聞くとそれはまた後でということだ。
気絶して教会に運ばれた後はルナさんが必死に治癒をしてくれたらしい。俺たちの時と力の入れ具合が違ったぞ。と村長が茶化して言うとルナさんが顔を赤く染めながらそんなことはありませんとアタフタしていた。可愛いなぁ
そんなことを話していると入り口のほうからロイさんとリゼさんが来た。
軽く挨拶をしてロイさん達も腰を下ろす。
そして5人で話始めると色々わかってきた。村のおばさん達に俺がオークの軍団に単身で立ち向かって次々に撃破した英雄みたいな尾びれ背びれがつきすぎた話をリゼさんが世間話のように拡げたらしい。変な噂を拡げるのはやめてほしい。ハードルがすごく高くなるじゃないか。
あの門番の態度がおかしかったのはそれでか、、、。
まあその辺は後でフォローして変な噂が拡がらないようにしておこう。
そんなことを考えていると突然改まって村長が頭を下げてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます