第16話
『う〜ん。美味い!ここの料理は最高ですね』
いつも通り舌鼓を打ちながら食べて行く。
『料理はってなんだい。全部が最高だろう?』
宿のおばちゃんが笑顔でデザートを持ってきてくれた
そうだな。料理も美味しくてシャワーもある。おばちゃんもいい人だしいい宿だと思う。客はなぜかいないけどな
(いや今日は1神?ほどいたか。いまは気絶しているだろうが)
そうして軽く談笑しながら時間が経つ。
食べ終わりお腹いっぱいと満足に腹を叩く。
ごちそうさまでしたとおばちゃんに礼を言う。
(さあ部屋に戻って寝るか)
部屋の前に戻るとなにやら廊下の角でイジイジしている女性が視線の隅に入った。
見なかったことにして自室の部屋の扉を開けると
『ちょっ、ちょっ、ちょっちょっと待ってください。わざとですか!?色々思うところ多々ありすぎますが私が誰だか覚えてないのですか?』
凄い必死でこちらの扉を押さえて訴えてきている負債神。
しかしこちらもお前には多少なりとも理不尽だと思った節があるので仕返しをしてやるか。
『えっとあなたのような美人は身に覚えがありませんが、、、あ〜名前忘れてしまいましたが夢の中で借金にまみれてる借金の宿命の神の方に似ているような〜』
などと棒読みのように述べる。
『覚えているじゃないですかぁ。借金の宿命の神じゃないです。宿命の女神ミラです。名前くらい覚えてくださいよ。そんなこというといい情報を渡さずに帰ってしまいますよ!』
なに!?いい情報だと!?くそ!悔しいがこちらとしては情報はあるだけ欲しい。最初はステータス見て絶望したがしっかり戦えるのだ。許してやるか。
『失礼しました。まさか神様がこちらの世界にいらっしゃるとは思わず翼も確認出来なかったものですから』
当たり障りないよう返事をすると納得してはなさそうであったが無理やり飲み込んだようだ。
廊下で話すのもなんなので部屋に入れる。女性を入れると思うと興奮するかと思ったがやはり興奮することはなかった。神様相手に興奮することもないか。
とりあえずなにも出さないよりはなにか出したほうがいいかと薬草を乾燥させた残りがあったのでお湯を入れ緑茶のようなものを出すことにするか(俺は飲まないが)
続いて容器に入ってるセンズを皿に少し移し菓子っぽくする。
(なんとなくはおもてなしっぽくはなったか?)
負債神を椅子に座らせ机に茶らしきものと菓子らしきものを置き俺もベットに腰をかけ向かい合う形に座った。
『改めてましてお久しぶりです。服が着れるようになってよかったですね。色々こちらも聞きたいことがあるのですが』
なんでしょう?っと首を傾げてきた。
さあなにから聞こうか、、、。
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