第15話
雷にて焼き焦げたテラーラットから倒した証拠に牙や爪を剥ぎ取る。これらをギルドに渡すと依頼達成だ
(残りのテラーラットは塵1つ残ってないしな、クラクラした感覚もだいぶよくなったし試したいことも一通りできた。村に戻るか)
そうして依頼条件を達成したことを確認し帰路についた。
村に着きすぐさまギルドへ向かう。なにをするにも文無しだとなにも出来ないしな。
ギルドに報告すると牙、爪を各200ゴールド計400ゴールドを貰えた。あの4匹が少し悔やまれるがしょうがない。
ギルドを出ると夕日が出ていた。
行動するのは明日にするかな。まずは宿にいって今後の予定を決めるとするか。
いつも通りおばちゃんが挨拶をして迎えてくれた。だいぶこの世界にも慣れてきた感じがする
200ゴールドを支払い部屋に入る。毎回同じ部屋だ
(もう自宅みたいな感覚があるな。お金は払うけど)
まずはシャワーを浴びさっぱりする。
一息つき今後のことを考える
とりあえず戦闘に関しては問題なさそうだ。油断しなければ死ぬことはこのあたりのレベルではそうないだろう。
こうなるとこの村で生活をしていくかこの世界を旅していくかになるな。
ふと今日の戦闘を思い出してみる確かステータス見たときに絶対回避みたいなアビリティあったよな。今日普通に体当たりくらったわけだがアビリティってそもそもなんなのだろう?アビリティについてもまだ詳しく聞くの忘れていたし俺の女神様ルナ様に会いに行って聞いてみるか。
弓の名前も聞きたいしなにより久しぶりにルナさんの顔を見たいしな。
恋する乙女の気分だ(実際は30過ぎの男だがそれは置いておこう)
ルナさんに今後も踏まえて色々とご教授願おう。そう今後のことも踏まえて色々と、、だ。
その後はパーティー戦闘も経験したいところだな。
今後依頼をこなすにも旅に出るにも他の人と協力することが多いだろうし今回のように好き放題動くのとは違うだろうしな。
おっと忘れるところだった今日採取してきた薬草でセンズも作らなきゃな。朝1番で乾燥させてからルナさんのところに行くか。残金200ゴールドを朝宿のおばちゃんに渡して庭をそのまま借りて行動を開始するしよう
(明日はざっとこんなものかな?今日はなんだかんだ疲れた。気負ってるつもりはなかったがやはり精神的に緊張して疲れたのかな。御飯食べて早めに寝るか)
するといつも通り階段下から『晩御飯だよ!降りておいで』と声がかかってきた
待ってましたとばかりに扉を開ける。
すると今日は珍しく他にも客がいたようで扉を思いっきり開けたところで何かにぶつけたような感覚があった。
(ヤバい。この宿におばちゃん以外見たことなかったのでまさか他に客がいるとは!痛かったよなぁ?)
そ〜っと扉の先を覗いてみる。
そこには大層顔が整った女性が気絶している。すぐに声を掛けようとしたところでハッとした。この女性翼もなく安そうな服を着ているがこの世界に俺を運んだ女神にそっくりなのだ。
(いやそっくりというか纏っているダメ人間のようなオーラすらも全く一緒だ)
ムスコも無防備のこんな綺麗な女性を目の前にしても興奮しない。なによりも腹が立つが人でない凄みのような雰囲気がある、、、気がする。
こいつに関わるとなにやら嫌な予感しかしない。女性(男でももちろんだが)を気絶させたとなると真摯に謝罪をし介護するがこの場合はそっと見なかったことにしよう。
うん。そうしよう。
そうして俺は芳しい香りのするほうへパタパタと向かうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます