第13話

宿に戻り明日の準備をする



まずは今日試作したセンズだ

疲れをとる効果は確認出来たのであとはキズを治癒する効果を確認したいところだな

効果が良さそうなら大量に作り商売を始めるか。ギルドを通して世界に発信すれば遊んで暮らすこと出来そうだ

誰でも気軽に治癒できたら世界中の治癒使いを敵に回すことになるのだろうか?

やめておこう。敵は作りたくない。上手くいっても個人使用に留めておこう



次はロイさんからいただいた雷鞭だ

確か攻撃したものをを痺れさせたり、雷を纏わせて属性攻撃ができるということだったよな

ロイさん曰くチート弓で戦い目立つと王族や魔物に狙われるようなことを言っていたしこちらがメイン武器になるのか

パーティー戦では素早さを生かして安全な位置から全体の補助みたいなイメージで立ち回るかな

素早さを全力で生かすと絶対目立つから気をつけなければ。

ソロ戦で使えるかは明日確認してみるとしよう



最後にこの弓かぁ

ルナさんの言っていたことが本当ならチート弓だ。人前では使わないほうがいいよなぁ〜

でもいざという時使えないなどは困るし明日使ってみるか

名前とかあるのかな?ルナさんに今度聞いてみるか



そうこう考えていると階段下からおばちゃんの声が聞こえた


『お待ちかねの晩御飯だよ。早く降りといで』


俺は駆け足で階段を降り芳しい香りの方向へ向かう



明日は忙しそうだ。英気を養って明日に備えよう







次の日の朝




今日もいい天気だ!宿のおばちゃんに挨拶をする。さあギルドに行くか。英気を養ったからだろうかソロの依頼だというのに特に気負いもない。危なかったら逃げてくればいいだけだしな




ギルドに到着し掲示板を見る。

今日はなにやら人が全然いないな。とりあえずこの間遭遇した大きいネズミのテラーラット討伐という危険度が低い依頼を見つけた。場所もこの間の森周辺ということなのでこれを受けようと受付に向かう。

この間と一緒の受付嬢さんが対応してくれる。


『おはようございます。本日はどうなさいますか?』


『おはようございます。今日はこの依頼に行きたいと思います。ところでなんで今日はこんなにも人がいないのですか?』

テラーラットの依頼表を机に置きなんとなく気になったので軽い気持ちで聞いてみる


『北の山のほうで突然オークが2体出たそうです。オークはとても凶暴で1匹でもベテラン冒険者を苦戦させるので今回はこの村にいるベテラン冒険者がパーティーを組み討伐に向かっています。皆さんお強いので大丈夫だと思いますよ。

真さんはテラーラットですね。承りました。本日はソロですか?決して無理はせず危なくなったら逃げてくださいね』



ふむふむ。オークか、駆け出し冒険者の俺にはまだ早いかもだがいつかは戦うのだろうな。足が震えないよう戦いに早く慣れていこう


心配してくれる受付嬢にお辞儀をし森へ向かうことにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る