第8話

村の外に出ると一本の道がある以外は見渡す限りの草原が広がっている。



広大だ。すごい、、、その一言しか出てこない。




そんな呆ける顔の俺を見てルナさんが口を開く



『道の近くでは魔物はあまり出てこないので安心してください。薬草はここから3キロほど離れた森に茂っています。森には若干ながら魔物もいるのですがそんなに強い魔物もいないので注意しながら頑張りましょう』






そうして広大なこの世界の冒険に一歩を踏み入れた。







なにはともわれいきなり襲われることがないだけありがたい。いまのうちにスキルの使い方を教わっておこう。



スキルは基本的にMPを使用して発動するMPが尽きると酔って吐き気をもよおすらしい

スキルを使うときは使用意思を持って声に出すか頭で強く思うと発動するそうだ

魔法を発動すると光が発生し効果が発動されるらしい

ルナさんが試しにとヒールを発動させると手に光が発生し緑色の光が俺を包む

特にケガもしていないときは効果がないそうだが昨日いただいた殴打の痛みが和らいだようだ




なるほどと思いつつとりあえず自分のスキルを発動してみる

問題はヒールの前になにか霞んでいたことだがまずは使用意思を持って声を出してみる


『ヒール』


、、、しかしなにも起こらなかった




治癒使いなのにヒールすら使えないとか本格的に役立たずじゃないか、、、MPあんなにあるのに宝の持ち腐れとか、、、マジかこれ







隣を見るとなんといっていいかわからないいたたまれない顔でこちらを見ている



スキルを使えないとなると素早さ生かしてヘイト集めまくるしかないのか紙防御と低HPなので魔物を見たことないが当たった瞬間に即死もありえるのだろうか?そう思うと急に怖くなってきたな




素早さを生かした戦闘スタイルを考えなければな。そう思うとムチか弓で中距離、遠距離のヒットアンドアウェイでいくしかないかなどと一生懸命考えていると今回はたぶん戦闘がなく仮にあっても私1人で戦えるということだった。



はぁ〜情けないが今後を真剣に考えていかねばなぁ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る