第6話

ぼ〜っとする



生まれたままの姿でぼ〜っとする



さあこれからどうするかななどと考える

ふと後ろからマントを羽織らせてくれた真の女神のような女性。涙が出てくるゼ




『もし今後を決められていないのでしたらアーベル村で今後の予定を決めるのはいかがですか?アーベル村は小さいですがギルドもありますし冒険者としてパーティーも組めると思いますよ。私も基本的には教会にいますので微力ながら真さんの悩みを聞くこともできますし同じ治癒使いならアドバイスできることもあるかもしれませんし』



おぉやはり女神だ。出身も怪しいこんな奴を真剣に心配してくれている。


そうだな。まずはこのよくわからない能力を知ることから始めるか最悪戦闘に不向きならアーベル村で村人でもやるかな。あの負債神は現実世界の戻り方も教えてくれなかったから自力で生活どうにかするしかないもんな








ルナさんはもう夜なのでうちに泊まって明日一緒にギルドに行きましょうといってくれたのでお言葉に甘えることにする。

ルナさんもといルナ様には足を向けて寝れないな。彼女がいなかったらすでに路頭に迷って絶望していそうだ。

そんな彼女を今夜下心で襲うことはない我はルナ様の番犬だワン








翌朝ルナさんがローブをくれた。どうやらジャージは目立つらしい。ローブといってもかなり精巧に作られているように思う。かなり高価そうなものなので貰うのにかなり戸惑ったがルナさんがせっかく準備してくれたものなので大事に使わせてもらうことにした。


ルナさんと一緒にギルドに向かって歩いていく。

心地よい風、美味しい空気だ。向こうではこんな綺麗な風景、空気はないのではないか空は真っ青周りを見れば広がる豊かな緑、村人達は朝からなにやら仕事をしているが嫌々働いていることもなく笑いながら陽気に働いているように思う。この村好きになれそうだなどと考えていると声をかけられた


『ようニイちゃん。体調大丈夫か?昨日見つけた時はビックリしたぜ』


話の流れを読むにどうやらルナさんのところまで運んでくれた方だろう本当に感謝感謝だ


『ありがとうございます。おかげさまでどうにか生きてます。』


などと軽く談笑する。ガッチリした体格の男の人だロイさんという方でどうやら武器屋を営んでいるらしい。

いまは無一物なのでお世話になれないがいずれお金を手に入れたら伺ってみよう。




向かう道中で金銭的なことを話していたがどうやらこの世界はゴールドという共通通貨があるらしい。ゴールドは村人のように仕事をこなした報酬であったり、ギルドで依頼をこなしたり魔物からとれる素材を売ることで手に入るらしい

ゲームのように魔物を退治したら出て来るのかとも思ったがそんなことはないようだ。

なにはともあれ今日から宿なし、金なしなのでしっかり依頼をこなせるようにならなければ!ルナさんに頼めば泊めてくれそうだが甘えすぎもよくないしな。

と思っていると無理をしないで、よければまた泊まりにきてくださいだそうだ。その優しさに甘えてみたくなるがそういうわけにもいかない心配されないように早く稼げるようになろう。俄然やる気が出てきたぞ!



石畳で作られた建物が見えてきた。みるからに冒険者がいそうな雰囲気がある。ルナさんに確認するとやはりギルドということだ。

緊張するな。どんな依頼があって果たしてこんな俺でもパーティーの募集に入れるのだろうか。



期待と不安を巡らせながらギルドの扉を開けた

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