第三部開始――の、ちょっとその前に。これまでの総集編です。

五分で分かる!? どエルフさん第一部まとめ

 いきなりですが作者です。


 いつもどエルフさんをご覧くださり、まことにありがとうございます。

 なんだかんだでここまで続けられるのは、PV回してくれる読者さんのおかげです。いやほんと、割と投げ出し癖のある私が、よくぞここまで連載続けていられるものだと、ちょっと驚いております。

 これからもどエルフさんもとい、モーラ、ティト、コーネリア、ケティ、四人の冒険を、温かい目で見守ってくださると幸いです。


 さて、第三部を書くにあたって、そろそろこの作品も長くなってきたので、各部の内容について簡単にまとめた方がよいかと思い立ちました。

 そこで、総集編ということも兼ねて、第一部・第二部をダイジェスト版で振り返ってみようと思います。


 ……手抜きじゃないです(汗)。


 また、こういうの作るのは実ははじめてだったりするので、よくまとまってなかったり、まとめるべきところがブレていたりするかもしれませんが、ご了承ください。


 では、まずは、第一部まとめから!!


◇ ◇  第一部 エルフと男戦士と冒険のはじまり ◇ ◇


エルフ「チェインメイルなんて冗談じゃないわ。そんな見るからに重たい装備、動きづらくてしかたないわ。エルフは機動性が大事なのよ」


店主 「おぉ!! ありました!! もう一つ、激軽の装備がありました!! そちらのビキニアーマーです!!」


エルフ「なっ!?」


店主 「お客様!! この世にこれより薄くて軽いエルフに最適な装備はございません!!」


エルフ「いやけど、それ、明らかに私の胸だと、隠れな――」


店主 「それがこの装備の最大の武器にございます!!」


エルフ「防具なのに!?」


男戦士「二刀流に飽き足らず防具でも攻撃するとは。流石だなどエルフさん、さすがだ」


エルフ「なに妙な納得してるのよ、もう!!」


 どんなことをしてもエロい方向にエロい方向に誤解されてしまうエルフこと、どエルフな女エルフモーラ。

 そしてそんな彼の相棒で、剣の達人にして毎回エロボケをかます男戦士ティト。


 最初はこんな軽いやり取りで始まったこの作品。

 エロネタがちょっと底をつきかけてきた――もとい、意外と客足がついてきたところで、彼らはオーク退治に向かった先で一人の聖職者と出会います。


オーク「ブモォッ!! ブヒィイイッ!! ブヒヒーンッ!!」


女修道士シスター「おぉ、神の御心を知らぬ哀れなる獣ケダモノの民よ!! せめて我が杖により、神の慈悲、そして神の愛を感じて逝くがよい!!」


オーク「フゴッ!! ブモッ、ブモモーーン!!」


 オークの尻に杖を突きたてながら、神の愛を注ぐ女修道士。

 セリフも立場も逆転しているその光景に絶句する中、その杖の先がティトのほうを向く。錯乱状態に陥った、性職者を前にして固まる彼を助けたのは、女エルフの掌で顔を隠しつつ男戦士のほうに迫るという、何気ない行動であった。


女修道士シスター「まさかそれは!! 自分の目をあえて覆い、視覚情報を断つことにより精神を研ぎ澄まし、人神一体の神性の力を得んとする奥義、明鏡止水顔出しNG!!」


 モーラ渾身のどエルフチャームにより、性獣と化した彼女の手から逃れたティト。

 かくして冷静と理性を取り戻した女修道士コーネリアは、モンスターへ神の愛を伝えるべく、彼らの仲間になることを申し出たのだった。


女修道士シスター「私のことはどうぞ親しみをこめて、女修道士シスターコーネリア、略して――シコりんと呼んでください」


エルフ 「誰が呼ぶか!!」


男戦士 「よろしくシコりん!!」


エルフ 「呼ぶな!! 馬鹿!! もう、やだ、なんなのこの卑猥な名前のパーティ!!」


 かくしてそんな愉快な仲間を加えて、冒険は続く。

 そんな中、途中ギルドの依頼で立ち寄った砂漠で、小柄な獣人族の少女と出会う。


ワンコ教授「見た目で人を判断するとかどんな教育受けているんだ!! 狗族でも種別によっては成人でもこのサイズなんだぞ!!」


 傲岸不遜、しかしながらそんな態度もどこかかわいらしい、和み系合法犬耳ロリ少女は、とある大学で教鞭を振るう考古学者ケティ。

 彼女の依頼により砂漠を移動する古の都「ロラン」を探索することになったティトたちは、様々なエロトラップを潜り抜けながらも、そこで狂暴なミノタウロスとその妹であるクダンに出会い、古代都市滅亡の真実を明らかにしたのだった。


男戦士「なんで、なんでなんだ!! 六つあるなら、一つくらい揉ませてくれたって、別に構わないじゃないかぁあああっ!!」


エルフ「ティト、数の問題じゃないのよ!! そこは!!」


男戦士「うぁあああっ!! くそう、俺は、俺はあの時、なんていえば、おっぱいが揉めたんだぁあああっ!!」


エルフ「どこをどうやったって、あの状況からその展開には持っていけないわよ!!」


 それはさておき。

 大学へと戻る片手間、男戦士たちのパーティに加わることになったケティ。


 いよいよ、四人のパーティがそろったところで、男戦士たちはふとしたことから、拠点にしている街で開催されている武闘大会に参加することになった。


 そしてそこで、男戦士は衝撃的な出会いを果たす。


暗黒騎士「爆乳エルフ命――か」


男戦士 「そういう貴様は、ロリエルフ命とは――な」


暗黒騎士「なにっ!?」


 お互いのベルトを切り裂いて、パンツを見せ合うティトと暗黒騎士。

 同じく、武闘大会に参加する彼はティトの実力を認めると、彼に自分の魂の名前を告げるのであった。


男戦士「ティトだ。魂の名前は、エルフ・パイ・メチャデッカー」


暗黒騎士「シュラトという。魂の名は、ツルペタ・エルフ・オニーチャンスキスキー。この名を教えるのは、お前が初めてだよ、メチャデッカー」


 かくしてしょうもない感じで始まった武闘大会。

 対戦相手の、狐耳のギルドの受付嬢とそのヒモ男、うっかり女戦士としっかりものの従者を倒したティトたちは、見事にベスト4へと進出する。


 はたして、準々決勝を明日に控え大会が用意した宿泊施設で、湯あみをしていたティトとエルフたち。


男戦士 「背中、流し終わりましたァ――」


暗黒騎士「あぁ、次はティトの番だァ――」


 そんな中、エルフさらいの一団が彼らを強襲。ティトたちと同じく、大会のベスト4に残っていた、少年勇者の相棒である少女エルフのララが誘拐されてしまう。

 さらわれてしまった彼女を助けるべく、大会そっちのけで救出に向かうことを決めたティトは、そのエルフさらいの一団へと接触するべく、とある奇策を思いつくのであった。


 それは、エルフのお嫁さんを探しているというエルフさらいの一団に、自らお嫁さんになりたいといって志願するというもの。捕らえた、一団の隊長格のハーフオークを前に、男戦士は叫んだ。


男戦士「私が、熟れ熟れのじゅくじゅくの結婚適齢期エルフ五百歳、エルフィンガー・ティト子よぉおおおお!!!」


 そう、ティトは自ら理想の女エルフ、エルフィンガー・ティト子に女装して、あえてその虎穴に飛び込んだのだ。


 かくしてエルフさらいの本拠地へとたどり着いた彼ら。

 そこで待ち構えていたのは、頭目、ドワーフなのにエルフ好きの好漢ドエルフスキーであった。


ドワーフ「な、なんて可憐なエルフなんじゃぁ。あぁっ、なんじゃ、この、感じたことのない胸のときめき――」


男戦士 「ふふっ、嬉しいわね。アタイも今、いままで感じたことのないくらいに、身体の奥がじゅんと来てるよ。じゅんじゅん、じゅじゅんってね」


ドワーフ「――運命じゃぁ!! お前さんこそ間違いなく、俺様の運命のエルフちゃんじゃぁ!!」


 思いがけず通じ合うティトとドエルフスキーの心。

 同じエルフを愛するモノとして、二人は惹かれあう。しかし、運命がそれを許さない。


「これで、終わりだ――エルフに歪な愛を注ぎし男ドエルフスキーよ!!」


 バイスラッシュ!!


 男戦士の必殺の一撃により、倒されるドエルフスキー。

 かくして少年勇者の相棒のエルフは救い出され、騒動は決着した。


 どうやら口減らしに人里に売られた女エルフをさらっては、近くの集落へと戻していたドエルフスキーの一味。ティトたちがその真意を確かめるべく、洞窟内を探索していたその一瞬のスキをついて、彼らは逃げ出してしまう。


ドワーフ「今日は俺様の負けってことにしておいてやる!! だがなぁ、次に会うときには覚悟しておけ!! 俺様が、エルフに対する想いでも、戦士としても力量でも、お前に優っているということを、思い知らせてくれる!!」


男戦士 「――望むところだ!!」


 かくしてドエルフスキーの一団は再び姿を消した。

 この騒動で疲労困憊、大会どころではなくなってしまったティトたち。結局、騒動に巻き込まれた、ティトとシュラト、そして少年勇者のアレックスは大会を棄権。あっけなく武闘大会は終幕を迎えた。


暗黒騎士「ふっ、ではな。また、いずれどこかで会うこともあるだろう」


 そんな置手紙を残して去ったシュラト。

 一方、少年勇者は南の方へと向かうとティトに告げる。


 それぞれがそれぞれの未来に向かって旅立つなか、ティトはモーラたち仲間に言うのだった。


男戦士  「さて、冒険に出発するにはよい天気だな」


ワンコ教授「ティト。今度は古いダンジョンのあるクエストに行きたいんだぞ。僕がしっかり案内してあげるぞ」


女修道士シスター 「私はいろんな国を見て回りたいので、遠くに行けるクエストがいいですね」


エルフ  「私は、そうねぇ――アンタが行くところについていくわよ、ティト」


 かくして彼らの冒険は続くのであった。

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