どエルフさん ~仲間殺しの罪を背負って騎士団を辞めた元騎士、奴隷狩りに襲われていたエロい女エルフを助ける。エッチなエルフたちとはじめるきままなハーレム冒険者生活。~
第109話 どエルフさんとセイレーンの泪
第109話 どエルフさんとセイレーンの泪
【前回のあらすじ】
エルフ装備専門店は火の車。
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男戦士と店主が女エルフの雷撃によって倒れる中、
「まぁ、モーラはあぁ言ってたけど、装備の
「そうなんですか」
「大陸中からよくこれだけ集めたなってくらい、東西南北、いろんな地方の
流石に考古学を専攻しているだけあって、地域的なエルフ文化にも詳しいらしいワンコ教授。
しげしげと、興味深そうにその装備を眺めていると、ふと、その足が止まった。
「だぞ!?」
「どうしたんですか?」
「こ、これは――
親指より少し大きいくらいだろうか。
なにがそんなに凄いんだ、と、女エルフと男戦士たちが寄って来る。
するとおほんと咳払いをしてワンコ教授はそれをみんなの目の前にかざした。
「知っての通り、
「そうなんだ」
「そういえばモーラさんは
「東方には帰らずの
夏に限っては
長らく山奥に引きこもっていた女エルフにはなんとも遠い世界の話であり、知らないのはしかたのないことであった。
それはそれとして。
「で、その
「エルフとセイレーン。あまり関係はないように思うんですが」
「いやいや違うんだぞ、エルフとセイレーンには
「
「人間たちが
人間たちは嫌がるエルフを船に乗せ、そして、セイレーンが出てくると彼女たちを海へと突き落とした。
友人たちを海に突き落とされたセイレーンは、船を襲うことも忘れてそちらの救出へと向かう――こうして人間たちは安全にセイレーンたちが居る海域を抜けることができるようになった。
しかし。
「基本的に空の生き物であるセイレーンに、海に投げ捨てられたエルフを助けることはできず、
「この大陸に伝わるエルフ三大悲劇として、西海エルフ族の
そんなことがあったんですか、と、
自分よりエルフの歴史に詳しい男戦士に少し
そこでだぞ、と、ワンコ教授が二人のそんな暗い表情を察して、少し明るい声をあげた。
「セイレーン族は、友人であるエルフ族に、このセイレーンの
「――どうして?」
「海に投げ込まれないためなんだぞ。セイレーンがいる海域を通るとき、エルフ族は自分の身体の代わりに、この身に着けていたセイレーンの
「エルフの魔力が蓄えられたこれは、海に投げ込まれるとセイレーンの
「これにより、エルフが投げ込まれなくても、海を安全に渡れるようになった――ということなんだぞ」
もっとも、最近は人間族もセイレーン族と和解して、襲われるようなことはなくなったんだけど、と、ワンコ教授が続ける。
ようはそういう
ふぅん、と、さきほどまでの暗い表情を少し和らげて、女エルフはワンコ教授が手に持っているそれを、しげしげと見つめた。
「まぁ、普通にアクセサリーとして
「まいどあり!! 加工はどうする? イヤリングにもできるし、ネックレスにもできるけど。指輪にするにはちょっと形があれだが――」
うぅん、と、エルフ娘が目を閉じて悩む。
どれが似合うかしら、と、彼女は何気なくパーティメンバーに
「だぞ。ブレスレッドとかにするといいんだぞ。いざというとき取り外しやすいのがいいんだぞ」
「髪飾りなんてどうでしょう。ブローチのアクセントにして」
「俺はネックレスかな」
「へぇ、意外にまともなの言って来たわね」
「将来的にモーラさんの胸が大きくなった時に、こう、胸の谷間に挟まってセクシーな感じになるのが」
「うぅん、早くて百年後くらいかしらね。どんな理由よ!!」
ぺしり、と、男戦士の頭を叩く女エルフ。
だがしかし、結局のところ、彼女は男戦士の言ったネックレスに加工してもらったのだった。
「べ、別に、一番つけるのが楽そうだったからってだけだからね。
「なにを
さっそくネックレスをかけてみせる女エルフと、
二人のやりとりに、こちらの冒険の道のりは遠いな、と、
「ううん、惜しいなぁ。一緒におっぱいも装備できたら、最強なのに」
「――悪かったわねぇ!! ご期待にそえない
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