363 通信教育講座総集編(同人誌)
06.03/天狼プロダクション
<電子書籍> 無
【評】う(゚◎゚)
●
同人誌『通信教育講座 Ⅰ』、『通信教育講座 Ⅱ』、『FULL HOUSE Excellent お中元04』に収録されている同シリーズをまとめて収録し、完結編である『仰げば尊し編』を加えた総集編。
書き下ろし以外の各編の感想はそれぞれの本の項へ。
『仰げば尊し編』
――そして十年後、恋人になって十年となった稔と松田は、パソコン通信最後の日をかこつけて初めて合体した日の思い出を語り、そのまま今日も合体してあまあまらぶらぶなのでありました。
このシリーズは2001~2004年にかけて発表されていたが、執筆はすべて1997年であり、そこで引いておきながら九年間放置されていたのを、パソコン通信が終わることを契機に本篇をえいやっと書いて完結させたのである。
よって、その約十年の間に「(爆)」「かなーり」などの薫語をマスターして、さらに気持ち悪くなっているのが見所である。
基本、ずっとアヘっているだけの短い話なので、感想と云っても「うわあ、本当にキモいなあ。ホモだからとかじゃなくて台詞回しや感性がキモいなあ」としか云いようがなく、アヘアヘ云っているのもエロ同人なので責めるのも筋違いな気がするし、前回のストーカーあらわるって引きがなんの意味もなかったのも、十年近く放置してりゃそうなるなあだし、まあ、このカップルが好きな人が読むものだしな、うん、薄い本に解釈違いの人間が文句云ってもしょうがないしな……と気持ちを納める以外にないのである。だからまあ、そっとしておこうぜ、みんな……(いまさらこんな感想をあげている自分がいってもなんの説得力もないのである)
それにしても一作程度なら「なんだこれ(爆)」で笑って済ませられるけど、総集編で立て続けに読むと途中から「勘弁してよぉ……」って気持ちになり、最終的に真顔になってしまうので、何事にも適量というものはあるんだと思いました。けど薫は基本的に適量をハイパーオーバーするタイプだから仕方ないよね……。
しかしまあ器具をやおい穴にいれて露出プレイとか、食事中にきみを食べちゃうぞーとか、薫のエロの感性ってなんで基本的にBLじゃなくて男性向けエロ漫画なんだろうな……。
ちなみに自分が持っているのは栗本薫当人に手売りしてもらった本であり、自分の持っている唯一の栗本薫サイン本である。複雑な気持ちだ。いやまあ、どんな好きな作家や芸能人でもサイン欲しいとは思わないから、いいんだけどね……。でもなんか、象徴的なものを感じてしまいますよね……。
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