『The Elder Scrolls V:スカイリム』
未だにオープンワールドゲーム最高峰と呼ばれ続ける、ゲーム史を変えた神ゲー。
過酷な雪国スカイリムで、帝国と反乱軍の内乱に巻き込まれる主人公。おとぎ話の中の存在であった伝説の生き物ドラゴンが目覚めるとき、主人公は自らに秘められた使命を知る……
けど、まあ別に使命とかどうでもいいからやりたいことやれば?
というゲーム。
プレイヤーは広大なスカイリムの土地(中世ヨーロッパをモチーフにしたファンタジー世界)を縦横無尽に動き回ることができる。
道中には山賊やオオカミ、トロールや巨人、果てはドラゴン(ドラゴンは結構頻繁に出てくるので途中からうざくなる)が現れプレイヤーの命を奪わんとするが、別に逃げても良い。
プレイヤーはスカイリムの人々と交流し、クエストを受注したりできるが、別にしなくてもいい。
プレイヤーはスカイリムの人々に悪事を働くことができる。
盗みや空き巣、喧嘩や果ては殺人、好き勝手できるが、別にしなくてもいい。
そこは良心が問われる。
要するになにをしてもいいし、なにをしなくてもいいゲームなのだ。
このゲームでなにをするかの選択肢はプレイヤーにゆだねられており、プレイヤーはスカイリムでなにをするかを自分で決めるのだ。
しかし、その部分が難しい。
自由度の高い洋ゲーに慣れてない日本人プレイヤーの中には、このスカイリムの自由さを楽しめない人もいるらしい。
決まったルートを辿るRPGやADVに慣れしたんだ人たちには、スカイリムが合わない人もいるらしい。
その点は完全に個人差なので、合う人だけやればいいゲームだと思う。
そしてぼくは合った。
例えるなら、子どものころレゴでごっこ遊びしていたのを、ゲームで、しかも超広大なフィールドでやるみたいな感覚だ。
自分がどんな人間でどんな動作をするかを自分で決め、しかも他の人がどう思うかの設定はシステムでやってくれている。
大きくなったお友達に送る至高のごっこ遊びゲー、と言えるだろう。
事実、スカイリムをプレイするときに、自分のキャラメイクやキャラ設定を凝って、その設定にそってプレイする人も多いらしい。
正義の味方や暗殺者、帝国に与するものや反乱軍に入るもの、それとも誰にも従わず孤高に生きる戦士とか。
どんな自分で生きるか、自由なのだ。
また、そんなごっこ遊びを楽しませてくれるクエストの数が、スカイリムは半端じゃなく多い。
クエストの中には自分の選択肢によって結末が変わるものもままあり、中々見応えのあるクエストもある。
数が多すぎるため『このクエストやろう! 次これ! そんでこれやって終わりだ!』みたいに気張らず、『あー次これやるか……寄り道して、お、こんなところに洞窟が……あ、クエスト完了した。どのクエスト?』みたいにのんびりするのがお勧めだ。
スカイリムの醍醐味は『寄り道』。
広大なフィールドを思う存分旅して欲しい。
そんなスカイリムの欠点といえばもちろんバグ。
動作が可笑しくなったり変な場所に落ちたり、といったバグが時々起こる。
だけどまあ……こんなことを言うのもなんだけど、スカイリムのバグに関してはそれ自体を楽しんで欲しいとしか言いようがない。
オープンワールドゲーだし……バグが多いのも致し方ないのだ。
バグを笑い飛ばせる勢いで楽しもう。実際、バグの中には面白いものも多いのだ。
あとはあれだ。戦闘が飽きる。面白くない。
使う武器にもよるが、なんだかただの殴り合いになって両者ボロボロになる。
回避動作もないし、ロックもない。蛮族のように斧を振り回してボロボロになりながら敵の亡骸を踏みつけるしかない。
次作ではぜひとも戦闘面を改善して欲しいところだ。
のんびり自分のペースでゲームをしたい人にお勧めのゲームだ。
最近PS4でリマスター版が出たので、そっちがお勧めだよ。
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