群馬県渋川市
騎士星水波
渋川においでよ
日本の真ん中と言われてあなたはどこをイメージするだろうか。岐阜? 長野? はたまた愛知? おそらくは中部地方の県を想像する人が多いと思う。実際にそうであると思う。しかし、日本をいろいろな方法で考えると日本の真ん中は変わる。
なぜだかわからないが北海道、そして沖縄を除いていわゆる本州地方だけを円心上にしてみると日本の真ん中はどこになるのか。それは群馬県の渋川市だ。どうしてそんなことを言うかというとこの街は日本の真ん中を売りにしているからだ。
日本の真ん中水と緑といで湯の街渋川。
へそ祭りやへそ地蔵と完全に日本の真ん中にあやかったものが多くある。
さて、渋川市といっても他県の人からしては通じるようなことはないだろう。つい驚いたことに最近県南部の太田市の人に大学で出会ったのだが、渋川を知らないと言われてしまった。同じ県内だというのに悲しいことだ。
さて、渋川市は人口8万人弱の至って普通の地方都市なのだからまあ知られなくても仕方ない。そこまで目立つようなものではないから。でも、私はここで暮らした。ここで生まれ、ここで育ちそして、旅立った。また、いつか帰りたいと思う。
何にもないのかもしれない。
でも、日本で2番目に長く、流域面積に関しては1位の利根川とかつては死の川と呼ばれ魚すら住むことができなかったが現在は中和することで酸性を弱くし生物豊かな川となった吾妻川という2つの有名な川の合流点という点で水に恵まれ、アジサイで有名な公園があり、伊香保温泉を始めとして温泉が溢れる。今も時たま故郷のことを思うことがある。また、戻りたい。次はいつ帰れるのだろうか。
大学は渋川よりは都会の場所だ。都会というよりも県庁所在地の都市にいると言った方が正しい。でも、県庁所在地の都市にいても感じることがある。
長年過ごした何にもないと思っていた街には実は何かがある。近いほど人は物事の本質を知ることができないということがあるが、まさにその通りだと思う。
渋川。
何もない街。
しかし、何があるように自分には思える街。
みなさんも自身の故郷には何かしらの思いがあるのではないか。そんな思いを抱いたりしないだろうか。私の場合はこの渋川市に何か思いを感じてしまうんだ。
ぜひとも伊香保温泉、小野上温泉、子持のこんにゃく畑、水沢観音、北橘の伝統芸能、赤城山にそして、渋川に来てもらいたい。
私は何かある街だと自信を持って言う。どうか、来てもらいたい。ぜひとも渋川へ。
群馬県渋川市 騎士星水波 @mizunami-1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます