僕が女子高生とルームシェアをはじめた話をしよう

のばた くりと

第1話 ある日、家が降ってきた。

「広過ぎて掃除がつらい」

突然の遺産相続で住むことになった4LDKのファミリーマンション。


一人暮らしな上、残業続きで帰るのが遅い僕には身分不相応な広さでした。


不思議なもので使っていない部屋にも埃がたまり定期的な掃除を必要とします。

電気代や水道代、ガス代、税金保険料なども部屋の広さに比例して多くかかります。


「広さは正義」と純粋に喜んでいた過去の僕を殴りつけたい位、その広い部屋を維持するコストは大変なものでした。




そして、最大のネック。


「さみしい」

そう、寝る前の隙間風に、耐えられぬ孤独感を感じるのです。



入居して半年も過ぎないうちに、僕は家の売却を考えはじめました。





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