死剣物語〜異世界に行きたい〜
コーラ
1話:プロローグ
俺は伊藤拓海普通の高校生だ。
いじめられっ子でもなくリア充でもない。
イケメンでもないし、ブサイクでもない。
友達も普通にいるし仲の良い女の子もいる。
付き合ったことはないけどな。
ただその・・・異世界に興味があるんだ
よくアニメとかでやってるやつを見て俺もいってみたくなったんだ。
だけど普通に考えて行けるわけないし、よくあるのがトラックに轢かれていくのが多いのかな?怖いからやんないけど
俺はくだらない事を考えながら帰ってた。
その時、トラックに轢かれそうになってる女の子が見えた。
「嘘だろ・・・」
助けた方がいいんじゃないか
助けたら異世界に行けるんじゃないか
色々なことが頭に浮かんだ
だけど・・・動かなかった
結局これだよ異世界に行きたいとか言ってても結局は行動ができない。
これが俺だ。
目の前で女の子がはねられた。
体は吹っ飛び手はちぎれていた。
近くにいた女の子のお母さんらしき人が俺に対して
「なんで助けてくれなかったの!?」
頭がおかしいんじゃないか?こいつ
俺だって助けたかったよ?
でも実際に行動に移せる人は少ないし
そもそもこいつがしっかり女の子を見てなかったのが悪いんじゃないか!
そう思い俺は、
「あなたが目を離したのが悪いだろなんで俺が助けなきゃいけないんだ?」
周りから罵声が浴びせられる。
「お前本当に人間か!」
「その人の気持ちを考えろ!」
「お前が助ければ死なずに済んだだろ!」
じゃあお前らが助けろよそう思ったが言えなかった。
流石にクズすぎるからな、怖いし
「俺の事も考えて下さいよ!あそこで助けに行ったら俺は死んでたんですよ!?」
「そんな事やってみなければわからないじゃないか」
「そうやって理由つけて・・・助けなかった事を正当化する気か!」
こいつら本当に頭おかしいな。流石にイライラして来たぞ。
「じゃあ言いますけど」
「なんだ!」
「あなた達が助ければいいじゃないですか近くにいたんだから、そうやってぐちぐち言ってくるけど結局死ぬのが怖かったんでしょう?」
「ふざけるな!」
バキッ
思いっきり殴られた。
殴られまくった。
痛い。痛い。痛い。
「クズが二度と舐めた口聞くんじゃねえぞ」
「いてぇな・・・」
ふざけんなマジで。つぎあいつ見つけたらボッコボコにしてやる!
くだらない妄想は辞めるか、、、
あーやり直したい。もしやり直せたら助けてやるよ。
「本当だな?」
「え?」
「よし。君にやり直させる権利をやろう」
「は?一体どうゆう・・・」
目を開けたら前にトラックが見えた
さっきと全く同じだ。トラックが女の子をひこうとしている。
それにさっきはわからなかったことがわかる。
まず女の子のお母さんは近所のおばさんと話しているこれじゃ気付かないわけだ。次に俺を殴ったおっさん、足が震えて動かないようだ。
なんだやっぱり動けなかったんじゃないか。
あっこんなこと言ってる場合じゃないな。さっさと助けるか
なんで助けに行ったのか俺にはわからない
多分だけど過去に戻るっていう意味のわからないことがおきて
少し変になってたんだと思う
女の子の手を掴んで投げた。怪我しちゃったかな?
トラックが近づいてくる。そういえばさっきの声はなんだったんだ?
くだらないことを考えながら伊藤拓海の人生は終了した。
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