第25話 新宿超高層ビル群物語
日本の超高層ビルの始まりは「霞が関ビルディング」。地上36階、地下3階。1968年にオープンした。それまで、日本は地震国だからアメリカのような超高層ビルは建てられないと言われていた。オープン当時は36階の展望台に見物客が押し寄せた。
2番目が「世界貿易センタービル」。こちらは40階。
そして3番目に「京王プラザホテル」47階。この辺りから新宿の淀橋浄水場跡地にキノコが生えるように超高層ビルが出現する。高層ビルの最上階近くの階はレストランが入っていることが多く、今日は住友ビルの上で、明日は三井ビルで、昼食や夕食を普通にとったものである。お洒落なブティックやブランド店が入っているので、ショッピングも楽しめる天国のような場所だった。そして都庁が完成する。
超高層ビルは新宿だけではなく、日本各地の大都市に次々と建設されていった。バブル崩壊後、しばらくは停滞していたが、その後、六本木ヒルズ、赤坂アークヒルズといった森ビル系の複合施設が現れる。
高いところが苦手な身では住むことはとてもかなわないし、眺望もあんまり高くなるとパノラマ的に見えるというだけで、すぐに飽きる。たまに遊びに行く程度がちょうど良いが、近頃はそれも億劫に感じるようになってきた。
9.11以降は万一何かあったら、降りることもかなわないかも知れないと、恐怖感さえ覚えるのである。
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