リア充になれない
安堂
リア充になれない男子達1
人物紹介
・遼介…勉強も運動もまあまあできる。唯一できないのは彼女。幼馴染のミキちゃんを想い続けて17年。「俺はいつになったらミキちゃんに告白できるんだろう…」
・海斗…お笑い担当。最近は下ネタに逃げがち。「俺はまだぽっちゃりでイケる。」
・拓也…顔は良いのに非リア。理由は簡単、アホだから。「僕なんかよく喋らなかったらイケメンって言われるんっすよ。」
・優樹…女子よりも女子力高過ぎてもてない。お菓子を作らせたらそこらのパティスリーよりも上等。「まあまあ、とりあえずケーキ焼いてきたから食べる?」
物語はリア充になれない男子達4人の、高校最後の夏から始まる…
「ハァ〜〜彼女降ってこねえかな〜」
「とか言ってる奴には絶対降ってこないと思うけど…」
「うるせえな〜お前だってミキちゃんミキちゃん言ってるだけでなんもできてねえじゃねえか!いいんだよ、ちょっとぐらい夢見たって…ハァ〜〜女神降って来ねえかな〜」
「ワァ‼︎‼︎」
「「うわォ‼︎何だなんだ‼︎」」
「へへ、びっくりした?女神って何の話すか?」
「何だよ、拓也かよ…何でもねえよ。顔面リア充は黙っとけ、喋らなかったらイケメンなんだからよぉ。」
「それほんと僕最近言われるんすよ。ねえ遼ちゃん、僕そんな喋ったらダメなんすかね?」
「ええ⁉︎そんなの俺に聞かれても…喋れるだけマシだと思うよ。俺なんかミキちゃんどころか女子と話したの半月前くらいだよ。」
「マジで⁉︎お前だっせえな〜どうせその内容も『消しゴム落ちてたよ。』『あっ、ありがとう。』ぐらいだろ⁉︎あ〜これだから童貞は。」
「お前も童貞じゃんか!」
「そう俺も童貞‼︎」
「僕も童貞‼︎」
『3人合わせて《チェリーボーイズ☆》‼︎』
「何やってんの。」
『その声は優樹!』
「まだやるの?どうでもいいけど。みんな夏休みの予定決まった?親戚がキャンプ場貸してくれるっていうからどうせならみんなでキャンプしようかと思ったんだけど…」
「キャンプ〜〜むさくるしい男4人でか??むなしいむなしい、俺はパス」
「近くには海もあるって。いいね〜夏の海はみんな開放的で、可愛い女の子とも出会えるもんね〜」
『行きます!行かせてください優樹様!』
「じゃ、決まり!送迎もしてくれるみたいだから、詳しい日程が決まったらLINEするね。拓也!女の子にも声かけてみてよ。遼介もせっかくだからミキちゃんとか誘ったら?」
「ええ〜‼︎無理ムリ、急にハードル高過ぎるだろ〜‼︎」
続く
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