閑話774・『にがさんくえ2』
きょうよりよわいけどおれはそこそこつよい。
そこそこつよいのでだいたいかつ、しかしまけることもおぼえたい。
おれはかったらあいてをくう、くわないときはないよ、くう。
――ご飯の為だからね。
「でもおれがまけたらどうなるんだろう」
なのでまけてみた。
めったにさされた。
とてもいたかった。
そのあとどうするんだろうか。
おそったのはおれだから、そりゃころすよな。
「……」
そのままほうちされる。
え、ころしたらくわないとだめだ。
とてもとてももったいない、つかったかろりーはとりもどせ。
―――正当防衛にしてはやり過ぎじゃない?しかも逃げるし。
「……」
どこかへときえてゆく。
あしおとがとおくなる。
ころしただけ、ころされただけ。
じっけんはここでしゅうりょうだ。
「おれは、まずいのか」
くわないし。
「まずいではなく、まずそうか」
くってもないし。
「ひどくね」
さいせいがおわる。
しかししょっくでかい。
「くえよ」
あじみぐらいしろよ。
がんめんをまっさおにしてにげたし。
「おってむりやりくわせよう」
にがさん。
――――逃げなさい。
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