閑話772・『おげひんおと2』

えさはいつでもたべれませんのでくいだめする。


えるふのむらがあればむらすべてをたべる、おいしい。


にんげんのむらがあればむらごとたべる、えるふよりおいしくない。


―――本来食べるべきものではないしね。


「わがままはいってられん」


えるふのむらならよかったけどね。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


そしょくおんはかわいらしく。


あまりにげんじつがちまみれだから。


「あああ、おいしい」


おいしければえるふでなくとも。


おいしければなんであろうが、ね。


でものうみそはおおきくないと、かんじょうがなければ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


「あああ」


おいしい。


おいしい。


おいしい。


「ぶちぶち」


あ、そしょくおんがみだれた。


――お下品。

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