第2話

少女の名は、信愛(しま)。

信愛は両親が大好きだった。

甘えたい時期なんだろう。幼い私は構って欲しくて両親の側を離れたことが無かった。


信愛「おとーさん、おかーさん!」

そうやってニコニコしてた私だった。


私が小学6年生になった頃から、両親の喧嘩は毎日のようになり、日に日に激しくなっていた。

喧嘩は私達兄妹が寝静まった後に行われていたらしい。

そして、時には私達が学校から帰ってきてからや、私達が居る目の前で喧嘩するようになってしまった。


たまたま、私はその場に居座ってしまった。


母「誰が家庭を支えてると思ってるの!?」

父「その金は俺が働いた分だ!」


毎回お金お金お金って。

聞き飽きた。


だが、幼い私には怖くて怖くて仕方がなく、泣いてしまうこともあったが、兄が優しく「大丈夫だよ」って安心させてくれるだけで、両親は私達のことなんて無視だった。







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