第18話 会う 20100517
金網でできた螺旋階段を
三階ほど上がったような高い位置にある
喫茶店のようなショップのような店
入ると左側にすぐカウンターがある
スタッフのような女性がたくさん
忙しそうに動いてた
カウンターにいた女性に
欲しかった品を注文する
横をみると
奥に向かって縦長のスペースが広がっていて
右の壁を背にソファーが並んでいる
GパンにTシャツ
緑っぽいパーカーを羽織り
茶色い帽子を被った男の人が
低いテーブルに向かい、囁くような静かな口調で
打ち合わせのようなことをしていた
落ち着いたような口調が時に
歌うような節のある調子に切り替わる
そんなときは立ったり座ったりする
周りの人達は慣れたことのようで
さしたる反応もしない
その人が消え入りそうな声で
『(タバコの銘柄)買いに行く」と言って
オレンジががった茶色いヘルメットをかぶって外に出るとき
挨拶だけできた
暗い照明の下
顔はよく見えなかった
柔らかい物腰の印象
寂しそうな笑顔がぼんやり霞んでみえた
出た後すぐに戻ってきて
私は入れ替わりに店外のトイレに向かう
外は真っ暗で風が吹きさらして寒い
髪の真っ直ぐな
黒い髪の女性が私を待っていた
キリのような刃物で私を刺そうとするけれど
私も負ける気がせず
しばらく押し合って組み伏せ
警察へ引き渡す
会ったことはないが
知っていると思った
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