「春の臓物」

煩先生

 

花の姫君は

言葉を宿し

美に陥れど

心で微笑む


軽い移り香

静謐な舞踏

風の口笛に

初恋を悟る


翅の隷属は

空虚を犯し

名に蝕めば

瞳で憐れむ


永い想い出

暴悪な戯曲

夢の終点に

毒草を齧る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「春の臓物」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ