映画と過ごす日々~サメとゾンビとホラーと僕と~
あさき れい
第1話『デビルズ・トレイン』
記念すべき一本目はこちら。
『デビルズ・トレイン』
いつもお世話になっているNetflixで観たわけなんだけれども。
舞台はタイトルにもつけられているように、トレイン――つまり電車。英国の夜行列車で起こった事件を描いている。
と言っても、大きな事件じゃない。狼人間っぽいクリーチャーに襲われるだけだ。
うん、B級映画じゃ日常茶飯事すぎて驚くに値しないね。
つまり、事故で深夜の森の中に閉じ込められた列車で、乗客たちが襲われる恐怖を描いているわけだ。
極めてミクロな視点でしか描かれておらず、こんな大事件があってな……みたいな話はほとんど出てこないし、大きな事件として世間に知れ渡っているわけでもない。
ただ、密室の中で起こであろう人間たちのヒステリーはちゃんと描けているし、こういう映画には必要なクソ人間がひとりに集中していたのもグッド。この辺りはシナリオを書いている人間が上手いこと魅せていて、キャラクターたちの役割が徐々に変わっていくのが自然だったんだよね。
しかもクリーチャーものらしく、人間がテンポ良く死んでいくので、中だるみもしない。10分に1度くらいのペースで死んでいくから、画面から目を離す時間がほとんどない。
ただ、クリーチャーデザインだけが惜しく感じられたのが残念。人型っていうのは仕方ないにしても、殴っている時とかペコッって感じの音が鳴ったのは失笑してしまった。
ただ演技はなかなかのもので、乗客たちの必死さが伝わってくる。
中盤でクリーチャーをしっかり倒すことで、二転する物語も観ていて飽きさせない工夫であり、最後まで楽しめたね。
デビルズ・トレインっていう何ともB級くさいタイトルしてるけれども、中身は堅実な作りで、B級に見慣れている人間からすれば充分以上に面白いと感じられる作品だと感じた。
一流ものしか観ないんです! って人には少し敷居が高いかもしれないけど、もし少しでも気になったのなら是非観て欲しいなぁ。
というわけで、今回はここまで。
いやー、映画ってほんと面白い。
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