休日

2人の キーワードは

 Y.Oだ!


 このワードが あったから、ここまでこれた 気がする。



 温泉に行った あの時の事件が無ければ、ここまでにならなかったと

思うんです。いずれの時にか Y.Oの話が出て、こうなったかもしれないけど

もっと 打ち解けるまでに、時間がかかったと思う。


 その2度目の Y.Oのライブ翌日の、ランチの席で 改めて

『Y.Oのお蔭だよね~』

「ほんまですね」

と Y.Oの良さを話出す、2人。


 私が 知ったきっかけは、大好きだった人からの サインみたいな感じで

聞かされて、思惑通りに 淫靡な気持ちになったという、経緯なのは

先に、sちゃんに話している。

 自分が そうなってしまった、後ろめたさがあって 尚更、Y.Oに対して

背徳なイメージをもっていたし、正に 曲調も、エロス爆発。あの当時では

その世界観が 認められ辛い時代だったので、女性が 大きな声で

「Y.Oが好き」とは言えない。でも ビジュアル的に、カッコ良くて セクシー

だから、アイドル感覚でなら 好きと言えたり。

 私は 外見的には、そんなに好きではないけど。よく居るアイドル系とは

違って、俺様・上から目線なのが 堪らない。だけど 歌をよく聞くと

私の言うところの『ささげ系』の歌詞で、その頃の 男性ミュージシャンは

「男たるもの 漢でなければ!」みたいな、弱さをみせるのは ナンセンスな

風潮だったから、あの高飛車な方が こんなに、男のセンチな部分を 歌うのか

っと思って、そのギャップに ヤられたんだと、話した。




 その前から ちょいちょい、2人で カラオケに行っていたから、その時に

歌うsちゃんの 選曲が、とても 私にはわからない、コアと言えば良いのかな?

1度聞いて すぐに好きになる感じの曲ではない感じを セレクトするので

『違うなぁ~』とは思っていて。全く 知らない曲ばかり、歌います。

だけど 嫌かと言うとそうでもなく、カラオケだと 歌詞が見えるので

それを追っていくと、素敵なフレーズがあったりして『深いなぁ~』と感心して

聞いていれるから、良いのですが。

 sちゃんによると… 歌詞重視では無いんだと 聞き。そうやって好きになる

のもアリだから、それは 人それぞれだから、仕方ないしねぇ~ 位にしか思って

なくて。




 私が Y.Oへの想いを話すと…

sちゃんは やっぱりY.Oを好きになったのは、曲からだったと言うんです。

sちゃんの その年頃だったら、ビジュアルと アイドル性で、好きになったんだと

思い込んでいましたから。そして それに付随する、エロの要素も 含めて好き

なんだろうなっと思って。

 全く その方面からの導入ではなく、完全に 曲先行だったと聞き。

「ライブとかでも お客さんが、「抱いて~」とか言ってるのは、ただのノリで言ってるんだと思って、そんな マヂで、そういう対象にして欲しいと思ってないんだろうと思ってました」

と、真面目顔で言うんです。

『はぁ?マヂですけど?』

曲重視な方なのは わかっていたけど、その頃から そうだったとはぁ~~~!

と 物凄く驚いて!


 『そっちからだったの???』

と、改めて 2人の、Y.Oへ向けて 思いの違いを知りました。

 私は 女性目線での好き。sちゃんは どちらかというと、男性目線での好き。

こんなにも 違うのかぁ~


 偉大なのは Y.Oだ。

その圧倒的な 天才ぶりで、どちらの方向から やってきた者も、魅了して

「Y.O好き」には 何か、深層心理の中で どこか繋がる様な感じがする。

 言わなくても 通ずるナニかがあると思う。


 …と 何気に、私の周りの人(男性)には Y.O好きが多い。

多分 世の中の割合からいったら、結構 確率高い方だと思う。






ーーーーー



 いやはや ホントに…

この2人 似ても似つかない、傍から見ても 間違いなく、凸凹コンビ。


 ここまで 違ったら、お互い 反りが合わないと思うんですよね~

だから いつも、sちゃんには 合わせてもらって、悪いなぁ;;っと

思って、申し訳なく思ってきています。

 だけど こんな感じで、10年ですよ?いつ終わってしまってても

おかしくないです。ココしばらくで 益々、お互いの事が わかってきて

内面の内面まで 出し切ってきて、嫌だと思う事もあったけど。救われると

思う事の方が、どれだけか多いか。こんなダメ人間の話を、しっかり聞いて下さる。


 何度 聞いても

「そんな無理してまで 合わせてないです。電話も 出れない時は出ないですし。そんなに 気を使わないとイケナイ相手と、仕事ならまだしも プライベートまで、付き合いませんよ」

と言って下さいます。


 本当に うれしく、ありがたい事です。


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