ELEMENTAL STARS 紋章物語

ネフェルソフ

OP


闇夜の星空はまるで詩のようである。


千変万化の世界において。

1と0は概念を羅列して等しく漂っている。

宇宙の存在とはいったい何であろう。

人がそう呼んでるだけに過ぎない広大で、わかったつもりで果てのない考察。


科学的な説明だけで片付けられるのか。

はたして、そうでないのか。

そもそも存在とはなにか。

〝鏡合わせ〟のように我々がオリジナルから無限に象られているのではないのか。


我々は空を眺めて思い描くことぐらいしかできない。

〝あらゆる極小〟〝あらゆる極大〟を模索して生きとし生ける文明を築いてきた。


狭い世界で、至上価値を見つけ。

余裕を削り続けながら。

その終わりはいったい何処に向かっていくのであろう。

あなたの存在はあなたが識っているが。

同時に識りえないことも識っているのだ。




精霊素が世界の形質的事象空間を構成する。魔素が生物意識の自在干渉を構成する。

霊素が存在としての固着を構成する。



人の科学に頼るだけではない宇宙がここにはあった。




事象Φの◼◼は、我々の生きる世界のすぐ傍に偏在する。観測不可知存在である。




存在のタガすら外れる◼◼。



何の因果であろう。

誰一人、創造の神とすら認識されない◼◼であれば、もはや因果ですらないのかもしれない。ここから始まる世界はその事象変異とも呼べる気紛れの1つである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る