実は父さん、魔法少女なんだ
手塚のめる
パパ
「実は父さん、魔法少女なんだ」
今日も何事もなく、平凡な日常のはずだった。
でも違った。
家族で夜ご飯を食べていると、パパが急にそう言ったのだ。
私はすぐにこれは嘘だと思った。だってそもそもパパは少女ですらないから。いや、少女なのかな。
パパは私の反応を見ると即座に言い直す、父さんは魔法少女なんだ、と。
頭の悪い私でもわかる、これは冗談なのだ。でも本当に魔法少女なのだとしたら、これは大ニュースだ。早く学校で未来ちゃんやモコちゃんたちに、この特ダネを言いふらしたい。
するとパパは私の気持ちを読み取ったかのようにぼそっと、このことは家族だけの秘密でほかの子には内緒だぞ、と言った。
もし言ったらどうなるんだろう、そう考えていたらまたパパは言った。もしほかの子に言ったらパパはお前を殺さなければいけない、と。
まさか身内から殺害予告されるだなんてこれっぽちも思ったことがないので私は身震いした。
私は気になることがあるので質問をした、パパはどんな属性の魔法が使えるの?と。
パパは言った、父さんは魔法少女なんだ、と。
正直殴りたくなったけど、先ほどの殺害予告を思い出し私は何も言い返すことなく、そのまま自分の部屋へと戻るため茶の間を後にした。
一体どんな属性なんだろう、炎かな水かな電気かな。そのことがとても気になったがなんか眠かったから私は寝ることにした。
おやすみなさい
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