神秘と奇跡の森

 あたりは異形の草木と花、獣と虫たちであふれている。森には異様な雰囲気が漂っていた。


 私をこの森へ案内した妖精は言った。


「旅人さん。この森は、俗世間と時の流れが少し違うの。きっと修行には持ってこいよ」


「どんな風に違うんだい?」


 妖精は答えた。


「この森で1年過ごしても、外では364日しか経っていないのですよ」


「本当に少ししか違わないね」

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