ヤマアラシのジレンマ
松永エマ
プロローグ
いつからだったんだろう。
あなたが、私の日常の一部になったのは。
ずっと 前からのような気もするし、
ここ2、3年のことのような気もする。
あなたは私にとって、とても大切な人だけど
それを言葉にしてはいけない。
私達の関係を明確にしてはいけない。
それは、ほかの誰の為でもない
きっと 私だけの為。
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