結局、PPAPは何が凄いのか〜技術編〜
いましん
恐るべしピコ太郎(1311字)
PPAP。Pen-Pineapple-Apple-Pen。世界中で大人気になっているが、日本人にはどうしてだろうと疑問に思っている人も多い。
一体、何が凄いのだろうか。
歌詞は著作権云々がややこしそうなので載せないでおくが、おおよそ次の様な内容である。
ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ
カメラ目線でPPAPと言った後、踊り出す。
「I have a pen.」
と言いながら、あたかも右手でペンを持って見せつけるかのような動作をとる。
「I have an apple.」
と言いながら、左手にリンゴを持っているかのように見せる。
「Oh,」
と言いながら、顔の前で手に持っているように見せたリンゴにペンを刺す。
「Apple pen!」
と言う。
同様に、左手にペン、右手にパイナップルを持ったようにして同じような動作をする。
最後に、今度は右手に最初の動作で作ったアッポーペン、左手に二回目の動作で作ったパイナッポーペンを持ったようにして、行う。
ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ
ロングバージョンも出たようだが、最も有名なショートバージョンはこのようである。
さて、この一連の動作の何が凄いのか。
大きく分けて3つある。
①リンゴにペンを勢いよく一気に刺し、なおかつリンゴの刺さったペンだと一目で分かる程度に原型を留める。
② パイナップルにペンを勢いよく一気に刺し、なおかつパイナップルの刺さったペンだと一目で分かる程度に原型を留める。
そして最も難しいのが、
③アッポーペンとパイナッポーペンを繋げた時に、ペンパイナッポーペンアッポーペンにならずにペンパイナッポーアッポーペンにする。
③が何を意味するのかが説明しづらいのだが、順を追って説明していこう。
リンゴとパイナップルはただ繋げただけではくっつかない。何かを貫通させるか、接着剤を使わなければならない。
しかし、接着剤は歌詞に出て来ず、また果物に最初からついていた場合も接着剤アッポーやパイナッポー接着剤となっていないので、接着剤は使用されていないと推測される。
つまり、ペンを用いてリンゴとパイナップルを繋げればならないのだが、ここで一つ問題がある。リンゴを刺したペンはアッポーペンであってペンアッポーペンではないし、パイナップルを刺したペンはパイナッポーペンであってペンパイナッポーペンではないのである。
ペンがリンゴとパイナップル共に貫通していないのだとしたら、ペンパイナッポーアッポーペンは作り得ないはずなのである。
リンゴとパイナップルが実際にくっついていなくても良いのではないだろうかという意見もあるかもしれない。しかし、実際Pen-Pineapple-Apple-Penとされている以上、一つのものとして組み合わさっていなければならない。
これらの条件から考えると、ある真実が浮かび上がる。
アッポーペン又はパイナッポーペンに刺さったペンは、一見貫通していないように見えるが実際にはほんの少しだけ貫通しており、少しだけ飛び出した部分を刺して二つを繋げているのだ。
なんという正確さだろうか。
世界中の人々が高く評価するのも頷ける。
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