応援コメント

エピローグ、あるいは遙か昔のプロローグ」への応援コメント

  • ついに最後まで拝読させていただきました! 15話ほどあったので2度に分けて読もう……と思っていたら一気に最後まで読んでしまいました!

    これは地球が終わった世界での、新しい創世の物語! 長い長いお話の語り手、これまでお疲れ様です&読ませていただきありがとうございました! LIVE FOR HUMANのラストを呼んだ時も泣きましたが、今回も泣いてしまいました。エリーとガイ、テイテツ、セリーナとミラ、イロハもライネスもライザも、生き延びたすべての人々の人生に幸多かれ、です。

    残念なことに死を選んだリオンハルトも英雄的な最期でした。死をもって償うのも道、勝利の栄光に輝くばかりが英雄ではない! そしてもちろんグロウも、よくアルスリアとの協議を続けてくれました。アルスリアは許しがたい存在、と思えました(クローンを生み出してエリーに自分自身を殺させるとか、えげつなくて背筋がゾワッとしました)がやはり彼女も悲劇的な過去――ガラテアの罪を見せつけられ続けて人間を憎み、歪まざるを得なかった——を考えると憎みきれないものがありますね。そしてアルスリアに人間というものへの希望を思い返させたグロウの心、きれいなだけではなく人間の善悪含めてすべてをいとおしく思う心を素晴らしいものに思います。実のところ自分は小人なので、人間の汚さや矮小さをつきつけられると自分に鑑みて「ああこれ自分のことだ……」とか思ってしまいますが(笑)。

    すこし繰り返しになりますが。アップデートが起きて全人類が消滅してしまったときはどうなることかと思いましたが、戦死者以外の全人類が生き延びてエンディングを迎えたことに大安堵、でした。あの時点でのアルスリアは人間の存在を「そんなものVRでいいだろう?」と言ってしまう勢いだったのでどうなるものかと思ったのです。しかしグロウからの記憶をアルスリアに見せることができてようやく一安心、それでも人類存続の協議と再生までに要した時間は50億年……すさまじいスケールを見せつけられました! アルスリアとグロウは再び人類が芽吹くまでの50億年、この星を守護し続けて人類の再登場とともに星の主役を明け渡し、去ったというところでしょうか。地球から旅立った二人から数えると100億年、長い長い仕事を終えてお疲れ様です。エリーがアルスリアの顔面にワンパン入れることができなかったのは少しだけ残念でしたが(笑)。

    人類は度を越した暴力を持つことができなくなり、しかしそれは巨大な制御力をなくすことにもなってのこの先の群雄割拠時代、ローズ皇女殿下は「自分たちの時代、到来!」とばかり意気軒高でしたが、弱者にとっては食われやすい時代、なかなかに過酷な時代になりますね……。もちろんこうした時代に弱者を庇護してくれる英雄というのも現れるもので、そうした英雄の冒険譚を予感もしました! ガイとエリーの子孫の中から次の主人公が現れたりとか、そういうことを夢想します。あのふたりが最後に子供を授かれて、本当に最後によくぞ、と思わされました。あのくだりで泣いた……。

    最期に、これまで物語を牽引して最後までの執筆、おつかれさまでした! そして本当に本当に、読ませていただきありがとございました!

    追記。
    よろしければ「創世樹」完結読了記念で一枚イラスト描かせていただいてよいでしょうか? いま、イラスト再勉強中で猛烈に描きたい気持ちです!

    作者からの返信

     最後までお読みいただき、本当に……本当にありがとうございました!!

     長々と僕程度の説教がましいおはなしに付き合ってくださって、本当に感謝の極み。感謝の言葉しかありません。何度となく言いましたが、ここまで書き終えられたのも読者の皆様の応援……特にほぼ全話に渡って応援と応援コメントを付け続けてくださった遠蛮さまのお陰と言っても過言ではありません。何度となく筆を置いたこともありましたが、応援してくださる人の存在がとても励みになって続けられたと思います。

     涙まで賜ってしまって、何だか申し訳ない気もしますね。自分で言うのもなんですが、それこそ一本のRPGや映画のエンディングを見ているような気分です。

     アルスリアの凶行も含め、ダークで残酷なことだらけの冒険ものとなったので、実のところはどこまで読者の方々の心に響いたのかが解りません。終盤もまさに人類社会において禁忌とされていることを平然とやりまくってしまっている…………まずそういった展開を思いついてしまう自分自身の闇深さに戦慄です(汗)

     リオンハルトも出来れば生きていて欲しかった部分も当然ありますが、やはり彼ならば自分の生命を差し出してでも世界へ詫びただろうなあ、と思ってしまいました。ただ生きて償い続けるだけでは償い切れないほどの罪業を彼はずっと背負っていましたからね。そこは不当な扱いを受けてでも生き続けたかったライネスや、リオンハルトに押し付けられてでも新国主として生き長らえなければならない責任を負ってしまったライザとは違う道となりました。

     僕も小人です!!(苦笑) グロウのような何処までも清廉潔白な聖人と、逆にアルスリアをはじめガラテアサイドの鬼畜外道のような悪人たちを描いてきましたが、そんな綺麗ごとのような人物を描くのも烏滸がましいと思えるほど僕の器は小さいですし、悪辣な人間の描写をしていても「どうせ自分もちっぽけで一皮むけばこんなあくどい人間だ」と苦悩してしまうことがしょっちゅうなので…………。

     一度全生命体を滅ぼしておいて「そんなのVRでいいだろう?」は改めて指摘されるとその通りで少し笑ってしまいますね(笑) 最初にここを書いたあたりはそんなに意識していなかった気がしますが、現実世界の苦しさに耐えかねて仮想世界へ逃避したいというのも人間の心理としてリアルだなあ……と思います。人間の幸福な感覚などまやかしで充分だろうという皮肉。

     グロウとアルスリアは星を去り、2人で宇宙の彼方へ旅立ちました。もうエリーたちの星に創世樹としての恩恵と庇護をもたらすこともやめてしまい、2人は何処へ行くのか? それはそれで創作のしがいがありそうですが、特に定めていません。ご想像にお任せします。

     ローズがイキイキとしている時代の到来! 核の炎に包まれた某世紀末のような世界に見えなくもない群雄割拠の時代ですが、弱肉強食の世界というのは現実の我々人類の世界と大して変わらない気がします。大規模な戦争が起きないだけまだ救いがあるので、そこは作者なりの願いのようなものを込めました。

     物語の冒頭から願い続けていたエリーとガイの愛の結晶。筆舌に尽くし難い悲しみの涙もありましたが、当然喜びの涙もありました!! 愛する2人が子供を儲けることが人としての絶対的な幸せとまでは言いませんが、少なくともエリーとガイにとってはどんなに傷付いてでも求め続けたい存在でした。全てのこれから生まれて来る子供たちがこの2人のように求められ、愛されて生きていきますように。

     エリーとガイの子が主人公の新たな冒険譚ですか…………それもありですね。悪くないかも。ただ、機を熟してから考えると言いますか、まあ、他の創作も止めたくは無いので、しばらく考えてみます。自分の中でそういう二世英雄譚的な物語を描くのに必要なものが温まり切るか否かで決めたいと思います。

     …………次作の予告ではないですからね? フリじゃあないですからね? ねっ???


     遠蛮さま。こちらこそ最後までお読みくださり本当に本当にありがとうございました。このような遠くの地の読者の方との交流も含めて創作の励みに出来るのもネット文化の世代の賜物でしょうか。今後も創作に励みたいものです。

     そして!! 遠蛮さまよりのイラスト!! もちろん自由に描いてくださいませ!! ぜひぜひ!!!!
     せっかく某SNSでも繋がっているので、是非作者としてファンアートを賜りたいです!!(欲張り!!!!)


     もう一度言わせてください。

     最後までお読みいただき本当に本当にありがとうございました!! 次作は全くの未定ですが、そこでもお会い出来たら幸いです!!