応援コメント

第91話 捻じ曲がった幼心」への応援コメント

  • 拝読させていただきました!

    聖騎士、ひいては神への信心というものに、信じたい思いがありながらも拒み、背を向けてしまうガイ。生き地獄を経験した人間の真理としては「裏切られた」と神を否定するか「もっと信仰を高めねば」と信心にのめりこむかの二択というところですが、ガイの場合は明確に前者。もっとも、のめりこんで一歩間違うと危険な宗教にはまった人になっちゃいそうですし、神を否定すると今度は蛮族のような人間になりがち。そのどちらにも染まらずニュートラルな自分を保っているガイはある意味自らを律する心が強い=やはり聖騎士向きな気がしますね! この自律心はやはりエリーやかつてのグロウを守るために培ったものでしょうか。家庭とか仲間とか、守るものがあってこそ真価を発揮するタイプ、おとん気質(笑)。

    ただ、自らを強く律するがゆえに自縄自縛になっていますよね。今更聖騎士さまへのあこがれを元に戻したらエリーやグロウへの背信になると思ってしまっている? 練気の修行が心身の健康や心の健全のためのものでもある(むしろ、そちらが本道?)のなら名師ヴィクターにガイを放っておくことはできない気が。けれどこういうデリケートな問題、触れられれば触れられるほど頑迷にもなってしまうもの。どうやって心をほぐすか。やはりこういうときは恋人であり、過去を共有するエリーの出番でしょうか?

    今日も楽しませていただき、ありがとうございました! どんどん強くなっていく一行ですが問題解決にはまた一山ふた山ありそう(セリーナにもなにやら抱えるものがありそう)、そのあたりの心の問題も、楽しみにさせていただきます!

    作者からの返信

     今回もお読みいただきありがとうございました!!

     そう!! ガイは自縄自縛なオトン気質!!!!(笑)

     なまじ生真面目で自律心が強いが為に、大事な事を誰かを頼りにしたり縋ったりすることに抵抗があるんですよね。過去の悲劇を味わうまでは神に生かされていた、助けられていた、ゆえに崇拝していた、という感情は嘘、幻であると認識した。それ自体は『人生において大切なことは自分で成さなければならない』という現実を生きる強さへと繋がってもいる。

     ただ漫然と神への信仰や感謝だけで生きていれば、ガイはそこまで強くなれなかったと思います。僕自身もどちらかと言えば無神論者なので、そういう自律して強さを求める姿は憧れを抱きます。ただ、それは大きな苦悩を伴うはずなのでガイの苦しんでいる姿も痛ましくもあり、人間らしくて愛おしくもあり……複雑な気持ちを覚えます苦笑

     でも、どこかで肩の力を抜いて欲しいな……とも思います。力を抜ける瞬間はやはりエリーと共にいる時間だと思います。もうちょいエリーとガイがいちゃいちゃしている場面とか描いた方がよいのかも(笑)

     次回はセリーナの修行……ですが、修行期間に関する地の文が間違っていたので修正していきます(滝汗)