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2022年9月7日 20:08
拝読しました!ライネスの過去! こうして背景を知ってしまうと彼や彼らをただの戦闘狂と憎むことはできなくなりますね。おとなしく引っ込み思案な少年だった、という辺り、そういう優しかった少年を変えてしまうような帝国の所業というものが辛い。リオンハルトは本気でライネスを救うべく手を差し伸べたのだと思いますが、自分たちで改造しておいて、の研究者たちの身勝手な言い分がまた腹立たしいやら、です。悔しいながら、これがガラテア帝国では主流なのでしょうね。万物の存在価値は名前に由来する。量子論は詳しくないですが、似たような話はインドや中国の思想にもありますね。日本でも呪を避けて名と諱を分けるというのが近しいでしょうか。それまで明確な自己をもたなかったライネスが新しい自分自身を確立した瞬間。生まれ変わった気分なのかもですが、それは過去の自分を棄てた、という証明のようでもあり寂しさを感じました。いつか過去を思い出してほしい!それでは、今回も楽しませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
今回もお読みいただきありがとうございます!! 敵役、悪人であってもある程度キャラが立っているというか、存在感のある登場人物にもそこへ至るまでの人生があった、と考えたくなってしまう性分でして…………。 仮初めとはいえ、何か自分の中の生命感を得るのに名前が必要だったのかな、などと考えました。幼き日の自分に絶望し、心が虚無に満たされてしまったばかりに(それでも改造兵になってからは暴虐の限りを尽くしてしまっているのですが……)。 リオンハルトはもちろん、軍の方針に従い兵力を求めたのも事実なのですが、恵まれない人を少しでも生かしたかったのもまた事実です。結果的にはガラテア軍の侵略によってもっと多くの命が奪われてしまうわけですが、その矛盾や悪行を理解した上で断行している。 国を変えたいという理想を持ちつつも、徹頭徹尾その理想に殉じることも出来ないという苦しさもありますね。断腸の思いのジレンマ……。 改造兵4人のうちあと3人も、およそ幸福とは言い難い人生がありました。情が移るとつらいものがありますが、それでも書きたい……(創作者の性なんですかね苦笑) 暗い話が続きますが、読んでもらえると嬉しいです。
拝読しました!
ライネスの過去! こうして背景を知ってしまうと彼や彼らをただの戦闘狂と憎むことはできなくなりますね。おとなしく引っ込み思案な少年だった、という辺り、そういう優しかった少年を変えてしまうような帝国の所業というものが辛い。リオンハルトは本気でライネスを救うべく手を差し伸べたのだと思いますが、自分たちで改造しておいて、の研究者たちの身勝手な言い分がまた腹立たしいやら、です。悔しいながら、これがガラテア帝国では主流なのでしょうね。
万物の存在価値は名前に由来する。量子論は詳しくないですが、似たような話はインドや中国の思想にもありますね。日本でも呪を避けて名と諱を分けるというのが近しいでしょうか。それまで明確な自己をもたなかったライネスが新しい自分自身を確立した瞬間。生まれ変わった気分なのかもですが、それは過去の自分を棄てた、という証明のようでもあり寂しさを感じました。いつか過去を思い出してほしい!
それでは、今回も楽しませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
今回もお読みいただきありがとうございます!!
敵役、悪人であってもある程度キャラが立っているというか、存在感のある登場人物にもそこへ至るまでの人生があった、と考えたくなってしまう性分でして…………。
仮初めとはいえ、何か自分の中の生命感を得るのに名前が必要だったのかな、などと考えました。幼き日の自分に絶望し、心が虚無に満たされてしまったばかりに(それでも改造兵になってからは暴虐の限りを尽くしてしまっているのですが……)。
リオンハルトはもちろん、軍の方針に従い兵力を求めたのも事実なのですが、恵まれない人を少しでも生かしたかったのもまた事実です。結果的にはガラテア軍の侵略によってもっと多くの命が奪われてしまうわけですが、その矛盾や悪行を理解した上で断行している。
国を変えたいという理想を持ちつつも、徹頭徹尾その理想に殉じることも出来ないという苦しさもありますね。断腸の思いのジレンマ……。
改造兵4人のうちあと3人も、およそ幸福とは言い難い人生がありました。情が移るとつらいものがありますが、それでも書きたい……(創作者の性なんですかね苦笑)
暗い話が続きますが、読んでもらえると嬉しいです。