応援コメント

第73話 道を求めて」への応援コメント

  •  拝読しました!

     強さを忌むのではなく儚むのでもなく、ただ寄り添うこと。ヴィクターとカシム、二人の言葉はエリーにとって人生で一番欲しかったものだった気が。本当の意味で受け入れられることの稀薄だったエリーはこの修行を経て人々に救いと安らぎを与え、ひとびとから愛される聖女、救い主のような女性になっていくのでしょうか。世紀末的世界の救世主……というと、やはり女ケンシロウみたいなイメージを持ってしまいますが(笑。ともあれ、まだ少々迷いのあるガイとセリーナも負けてはいられないところですね!

     そしてイロハにも強い素養があったようで驚き……とはいえ心の強さが練気の強さになるならば納得です。ド根性娘ですしね。でもそちらの道は求めずに商売、産業の道で世に貢献したいとするイロハ。一行の中で一番、将来設計が確固としてました。

     こうしてみんなが修行へのモチベーションを高めている間にグロウはおっさん二人から精液採取(それだけじゃないでしょうが)されてるのかー、と思うと少しかわいそうというか、哀れな気にもなりますが、それもグロウ自身のルーツをたどるため! グロウの精神的外傷が小さく済むことを祈ります。

    それでは、今回も楽しませていただきましてありがとうございます! 生活困難な日々の中、癒しをいただいています!

    作者からの返信

     今回もお読みくださりありがとうございます!!

     道中、エリーの力を恐れつつもその人としての在り方を信じてくれた人もいることはいたんですけどね…………ナルスの街のカリンとか。聖女や救い主というとまたイメージが違ってきますが、結果的に自分たちの幸福の為に強大なものに立ち向かっていく英雄としての姿を変わらずイメージしているつもりです。ケンシロウ、だいぶ近いと思います(笑) 資質で大きなアドバンテージがあるエリーだけでなく、ガイとセリーナのこれからも描きどころだと思っています。

     練気の力そのものは確かに完全に会得するには資質が必要ですが、実は一般人でも努力さえ積めばある程度は有用な力となる、という設定ではあります! 生命エネルギーなので、心身を爽健に、若く保つことが出来るんですね(今後の話にも後述しますが)。なので一応イロハにも声掛けた、程度ですね。

     でもイロハは戦いの力よりも商売人・技術者として生きたいという確たる信念があるので、そういう意味での『力を求める修行場』としてあっていいと思いました(あとイロハまで強力な練気使いになってしまうと、グロウに次いで万能すぎて強過ぎる人になっちゃうので、メタ的なことを言うとバランスを取る為でもあります汗)。

     検査です! 検査なんです!!!! 飽くまで細かい体質と能力を調べる為に体液を提供しているだけなんです!!!!(きわめて苦しい言い逃れ)
     確かに年端のいかぬ少年の精液を(検査の為とはいえ)採取されるというのは見ようによってはセンシティブな描写ですよね……特に今のようなご時世は。そう思うと改めて『創世樹』の世界の描写は過激になっちゃうなあ、と我ながら感じます。
     グロウ自身が性的なことにある程度オープンと言うか、少なくとも現代の一般の少年とは違うドライな認識があるお陰で(あと幾分かのド天然)あまり思い煩うことなく済んでます。そこはそういう人物設定にしておいて良かった…………(滝汗)
     さて、修行が始まるわけですが、次回からその前にある人物の、エリーたちとはまた違う戦いを描いていきます。彼もまたこの物語に欠かせない。
     長文になりましたが、改めて読み続けていただけて感謝です。