(引用)「事を成し遂げるには、まず心を尽くすんだ。人間は意志と心の生物だ」(引用終)
心をなくしたとしても、人は誰かの役には立てるんですよね……意味深です。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
ルハイグが在りし日のテイテツに忠告したこの言葉。
テイテツはただ感情にのまれて聞き流してしまったのか。それとも、記憶の中にどこか残留しているのか。これは終盤の辺りで自分なりの答えを彼らに出してもらいたいと思ってます。少なくとも、ヒッズだった時の彼には心や感情というものは自分と他人を傷付け、冷静な決断力を失う障害でしかなかったのでしょう……いざ心を封じられた彼はどう思うのか?
僕自身も、彼らの出す答えを見る時が楽しみです。
拝読しました!
あまりに優しすぎた二人の天才技術者。彼らがどちらか一人だけだったなら純粋ゆえの頭脳犯罪者と狂科学者に終わるところだったのでしょうが、同時に互いが存在したことで片方は自分の制御できぬ「感情」を捨て、一人は狂的な実験への衝動と渇望を満たせた、というところでしょうか。感情を捨てる前のテイテツのような「心弱き天才の苦悩」を描くのはmk-2さまの独壇場。
アナジストン孤児院に預けた二人のオニ・・エリーたちの運命を導いたのはかつてのテイテツ? 上層部の決定かもしれませんがテイテツも確実に絡んでいそうで、となると今の同道者としての行動は贖罪の心から? とはいえ、今ではすっかりエリーたちアナジストン・ファミリーの一員であることが当然ということなのでしょうが。
そしてガイとエリーの無頓着に、頭を痛めるセリーナ。いままで常識人の座はガイのものだと思っていましたが、先話からの流れですっかり新たな苦労人ですね。最初の登場で見せたバトルジャンキーぶりからは、まさかこんなキャラになるとは想像できませんでした。可愛い。
頭脳の明晰=必ずしも賢く上手に振る舞えるということではない、という今話、非常に考えさせられるところ大でした! 次話も楽しみにさせていただきます!
作者からの返信
今回もお読みいただきありがとうございます!!
2人の天才……果たしてこれが当時の彼らの最上の手段だったのでしょうか? 僕の中でもいまだに疑問は残っています。
現実の科学史などでも常人を超越した頭脳を持つ科学者は、国にマークされ実はその生涯を不幸なままで終えることもままあるそうです。在りし日のテイテツもそう見なされていたのか?
彼の中でどこかにエリーとガイへの贖罪の気持ちはあると思います。ですが、感情を捨て去ってしまった状態になっても彼の理知は『被験体を止めて助ける』という判断を下しました。理屈で考えてもそれが正しいと彼は思ったのだと思います。そこに少し含みはありますね……。
セリーナ、初登場の時と印象変わり過ぎですよね笑 闘争心も実力もあるのに、まともな思慮ある女性に。グロウに精神干渉されたとはいえ、かつてのバトルジャンキーぶりはどこへ……笑
さて、資材を売り払ったり加工する為に立ち寄ったエンデュラ鉱山都市は目的を果たすどころか災難に遭った。次回、今後のエリー一行の行動プランを示す回となります。