ダイエット

「あれ?何か、この服、きつくなった?」

「もしかして、太「それ以上言ったら怒るよ?」

「ナ、ナンデモナイデス」

「だよね」

「はい……」

「でも、この服、気に入ってたし、ダイエットしてみようかな」

「えぇ、みぃちゃんは必要ないよ。むしろ、わたしの方が……」

「は?優菜は痩せてるじゃん」

「い、今はそうだけど、ちょっと油断するとヤバイんだって!」

「なら、油断しなければいいだけだよね?」

「うっ……で、でも、美味しそうなケーキとか見るとつい……」

「あ、そう言えば、駅前のケーキ屋さん、閉店しちゃってたね」

「え?そうなの?一回食べたかったのにぃ……」

「わたしも」

「あ、じゃぁさ、明日、美味しそうなケーキ屋さん、探しに行かない?」

「いいね。あ、でも、食べたら……」

「一回くらいいいじゃん。それに、丸々と太っちゃってもわたしはみぃちゃんとずっと一緒にいるよ?」

「な、何を……」

「あ、顔、真っ赤になってる。みぃちゃん、可愛い」

「そ、そんなことはどうでもいいから!それよりも、さっき、さらっとすごいこと言わなかった!? 」

「え?何も言ってないよ?」

「いや、だから、その、ずっと……」

「うん、わたしはみぃちゃんとずっと一緒にいたいって思ってるよ?」

「……………………」

「え?みぃちゃん?どうしたの?大丈夫?」

「あ、あの、その、ずっとって、どういう意味……?」

「だから、ずっと友達だよね、ってことだよ?」

「あ、う、うん、そう、だよね……」



 そっか、そうだよね。意識してるのはわたしだけだよね。でも、友達としててもずっと一緒にいられるならそれでもいいのかな。

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