「命の文学」

煩先生

 

絶版の祈りに

言葉を捧げて

空虚な血肉は

音も無く凍る


明朝体の脳が

寡黙に示した

恋する定理と

正しい泣き顔


本棚の慈愛は

不幸を透して

気儘な天使に

痕も無く贈る


最終稿の熱で

僅かに遺した

叛する神話と

親しい想い出

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「命の文学」 煩先生 @wazurai

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