第54話 自殺
涼介と離婚した愛子が、東京で美智子と暮らし始めて3年後、金を使い果たした美智子はとつぜん、瑞歩に会いたいと言い出しました。
困り果てた愛子は、再び陽子の元を訪れ、相談しました。
陽子は発狂するほどの怒りを露にし、今度は現金2億円で手を打たなければ、自分が美智子を殺し、殺人者となってでも瑞歩を守りぬくと言ったあと、美智子と直接会ってけりをつけるために、3日後に東京の美智子の自宅へ会いに行くと言いました。
今から約2年前、陽子が訪ねてくる前日の朝、
『お母さん、瑞歩のことは諦めてください。お願いします。』という短い遺書を書き残して、すべてに疲れ果ててしまった愛子は、父親と同じように、自宅のベランダで首を吊って自殺しました。
しかし、死亡したのは福山愛子ではなく、神崎郁美として扱われました。
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