6


1


山場過ぎほっと一息入れた朝メジロ死んでた我の傍ら















デブ猫は我見て姉みて舌舐めるねえさんどうして泣いてるの













3


ほほえましいコップくわえて遊ぶ犬ねえそれあたしのお気にいり












4


テレビの前の男ども寝転がる様トドのごとしと母は言い













5


子のために昔懐かし笹の舟作る端から沈められたり















6


ちょっとまてと心アクセル踏み違え愛の告白舌を嚙む













高砂はめでたい歌と聞くけれど今は悲しい別れの名前













8


言いたいことも言えないことも人々は酒の強さに隠したり

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