2


1


風に乗りポプラ地層を駆け上がり時間の上へ厚く積もりぬ









2


肩寄せる雀を真似る逢瀬かな気恥ずかしさに頬はゆるゆる











3


よじ登り気付く人生この先はつま先震えるくだり道かな














4


午後はのどかな屋根裏で我はひとり写真と語る亡き妻と












5


海ネコやここにひとつの夢がある海を眺めたあの日八月















6


コラージュを凝らし造る夢の顔ユメと知りつつイイネと笑い















嘘でないよはウソつきだ口説くのに夢を説くのはホラ吹きなのか













8


ショウガクキンの恐ろしさ妻は語らず夫婦とて分らぬ昔







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