主人公の波乱を描いた作品です。触れるもの全てに影響を受け、鬱々としたり、前向きになったりと。彼についての先の読めない感情や物語は、等身大の青年を感じるユニークな作風だと感じました。気になったのは、一人称と三人称の区別無く文章が続くことです。一人称で説明するならば、それを考えている人物の頭にならないといけません。それらが整理されれば、格段に分かりやすく、かなり主人公に共感し易くなる作品だと感じました。