不自由で純粋な愛。

あなたは耳が聞こえなくて


わたしは目が見えなくて


二人は

互いの愛情を知る術を持たず

自身の愛情を伝える術を知らず


それでもまだどこかで

愛されているような

愛しているような


途方もなく放辣な感覚だけを頼りに

必死に寄り添っている


まるで行き場のない

まるで置き所のない


あまりにも頼りなく

信じることなくしては存在し得ない

そんな不自由な愛を


その不自由さが故に

純粋で尊いという

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