嵯峨野夢譚

きりもんじ

第1話あらすじ

この物語は嵯峨野を訪れた一人の若者が嵯峨野を巡り歩くうちにふと紫式部の歌碑を見つけます。歩き疲れ歌碑の前のベンチでうとうとし始めます。するとその石が若者に語りかけます。

『雲隠れの謎を解いてください。お願いです!でないと私はこの世に戻れません』

可愛らしい女の子の声ですがとても真剣です。

「雲隠れの謎?なにそれ?」若者は起き上がります。すると・・・・・?

そこは平安の頃の嵯峨野。出家した源氏の庵の中でした。源氏は床に伏し紫式部が寄り添っています。源氏の御次男夕霧の大将が現れ楽しそうに法華経講義が始まります。満足そうな笑みを浮かべ夕霧の腕に抱かれてついに源氏は臨終を迎えます。

こうして源氏は雲隠れするかに見えましたが。大いにこの世に未練があって成仏できずに冥府をさまよいます。そこに祈り殺した薫の実父柏木が現れ二体の妖怪が天空で戦います。二人は未練がましく薫と匂宮、つまり実子と孫とにまとわりつきます。

さらに浮舟の登場!果たして雲隠れの謎は解けるのでしょうか?夢物語は果てしなく続いていきます。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る