気付いたら読み始めていて、気づいたら読了していました。語り口としては起伏を抑えた体でありながら、主役たる少女が内に抱える狂気は恐ろしく高温でどろどろと煮えたぎっていて、突き動かされるようにして読み終えてしまいました。終わりの後味は決してよくありません。けれど読者の胸をえぐる恐ろしいほどの切れ味の鋭さが、忘れられない衝撃を胸に刻み込んでくれます。思わず初めてのレビューを投稿したくなるほどのインパクトをいただきました。執筆お疲れさまです。ありがとうございました!