斜め後ろ

 辺り一面の砂の海に

 沢山の砂時計沈んでく

 砂の落ちる音だけが響いてる


 風で簡単に山の形も変わるのさ

 それを月だけが優しく眺めてる

 白い河が頭の上を流れてる


 スピードなんていらないよ

 ここは全てがゆっくりで

 そしてまどろみの中に埋もれてく


 幾つもの砂時計戻しながら

 僕は永遠の夜を楽しんでいるよ

 お月様、痩せたり太ったりを繰り返してる


 サソリも眠る らくだも眠る

 空に鳥もいないよ

 ただ星だけが 月だけが

 この世界をキレイに飾って


 砂が落ちきったらこの世界が終わりそうで

 何度も何度もくるくる回す

 懐かしい笑顔の記憶も途切れてく


 誰もいない

 それを望んだ


 堕ちてこない星

 探すのは止めた

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