目隠しの旅

 眠れなくて空を眺めてた

 風は少しばかり冷たくて

 息を白く白く飾ってる


 少しぼやけたお月様

 光の衣を纏ってる

 明日は雨だよ気を付けて


 流れ星は見つからず

 空に溜息一つこぼします

 遠くでトラック駆けていく


 目を閉じても開いても

 一面の群青の世界で

 電気を消したこの部屋は

 まるで僕の心の中のよう


 雲が月を隠してしまうと

 目の前何も見えなくなって

 まるで空に浮いてるみたい


 とても愉快な気分になって

 目はますます冴えてくる

 時計の針はゆっくり進み

 僕は明日の予定を忘れ


 このままずっと夜だったらいいのに

 ずっとずっと真っ暗なこの部屋で

 瞳だけキラキラ星のように輝かせて

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