魔力

 自由気ままな風に付き合って

 部屋に着いた冷えきった手足

 窓は閉まっているのに何故か風が触ってる


 テーブルのみかんを確認して

 手探りでスイッチを探す

 凍った裸足をすり合わせながら


 窓の外は無邪気な風の歌声

 まだ横になっちゃいけない

 眠るにはまだ早すぎるよ


 無意識にみかんが皮になっていく

 ぼうっとTVを眺めてる

 身体がどんどん沈んでく


 ああ ダメだ

 目蓋が重くてたまらない

 このまま このままずっと


 途切れる 記憶

 ビッショリ 寝汗

 気が付きゃ 後悔


 TVが同じ事を繰り返してる

 しょうがないから布団で眠るよ

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