ゆめと再会。

目が覚めたそこは、最寄り駅を過ぎた場所だった。


急いで次の駅で降りようと準備をする。


定期券が利く区間だったのが幸いだった。



駅に降り立った私は、空を見上げた。


雨は、さっきよりも強さを増している。



のろのろと駅のロータリーに出て、辺りを見回した。


この辺りは、私が通っていた中学の近くだ。


校区が広かったので、私の家から中学までは4㎞弱あった。



この距離なら、歩いて帰られないこともない。


私は、ゆっくりと歩き始めた。



その時だった。


「宮路!」


聞き覚えのある声で、名を呼ばれて、振り返って____



私の運命が、大きく変わったのは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

運命は、儚く残酷であって。 嶺。 @u_rei_boshi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ