補給&整備
僕は船外作業要員室に宇宙服を担いで行っている。
電力と酸素の補給をするためだ。
でも困ったな。
電力や酸素の補給や船外作業要員一級の持つ人の指導か指導員の監督が必要だ。ビショップ先生に頼まないと行けない。
でもビショップ先生はブリッジで指導中だし、船外作業資格一級を持っている人はいない。でも何かあった時に酸素と電力の不安を抱えたまま宇宙に飛び出すのも嫌だった。
そうこう思いながら船外作業員室に着き扉を開けると綾音さんがいた。
ちょっとびっくりした。
「順平さんお帰りなさい」
綾音さんは軽く会釈をしてくた。
でもなんでお帰りなさいなんだろう?
どう答えるべきか?
少し考えた後、僕は答える。
「ただいま。綾音さん」
綾音さんは微笑む。
「でもどうしておかえりなさいのかな?」
「船外作業から帰ってきたのにおかえりなさいと伝えていませんでしたから」
「そのためにここに?」
「はい。ビショップ先生に指導をお任せして順平さんに会いにきました」
「でも船外作業要員質に来ると良く分かったね」
「船内の人感センサーの動きで宇宙服を置いているエアロックに言ったのと船外作業要員質がトレーニングルームに隣ありますから。それに順平さんが困っているかもしれないと思って」
綾音さんは優しい笑顔を浮かべた。
「困る?」
「宇宙服の電力と酸素の補給です」
「そうだ。それに困っていたんだ。でも綾音さん指導資格持っているのかな?」
「私は船の運航に責任を持つアンドロイド型インターフェイスです。船の運航や運用に関わる事は全てできます」
「それは助かったよ。補給の仕方は経験があるんだけど、指導監督者がいなくて困っていたんだ。綾音さん助けてくれるかな?」
「そのために着たのですからですから当然です。早速始めましょう。それにお礼も言ってませんしね」
「お礼?」
「約束を守ってくれてありがとうございます。本当は危険な事は私達アンドロイドがしなければいけないのに危険な船外活動をしていただくなんて申し訳ないです」
「本音で言えばもうしたくは無いけど、船外作業は危険が付きものだからね。お礼は必要無いよ」
綾音さんは首をかしげてほほえむ。
「順平さんは変わった人です。戦闘中の船外活動をして、その事を責めたり、怒ったり、逆に自慢する人はいますけど、当たり前なんて言う人は初めてです」
「そうかな?」
「補給をしましょう。宇宙服の電源を入れてください」
僕は左腕についている小型のパネルに付属している電源ボタンを押した。
電源が入った事を示す情報をパネルに表示される。そこには電力や酸素の状況も表示された。
「まずは電力から補給しましょう」
こうして綾音さん指導の下、補給作業を行っていくのだった。
続く
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