哨戒宙域
「順平起きてすぐブリッジに来なさい」
部屋に取り付けられたスピーカーから大きな音が鳴り仮眠していた僕は目を覚まさざる終えなかった。
当直で交代してから、四時間と立っていなかった。
船外作業要員に義務付けられた筋トレは昨日クリアしていたから僕は何も考えずにベッドにダイブした。
結構深い眠りを取れたと思う。
制服を着替えず寝たから、少ししわになっている。
軽く身なりを整えるとブリッジに向かって速足で歩いて行った。
「順平、哨戒宙域に入ったのに寝ているなんてのんきなものね」
あの割り振りで文句をつけるのかと内心思う。
「艦長、あの当直の割り振りは酷いですよ。順平さんは休めませんし、哨戒宙域に到達する時間も分かっていたはずです。もう少し考えてないといけなのではないでしょうか?」
「綾音、艦長の私を批判するの?」
「決してそういうわけでは」
綾音さんが僕の為に弁解してくれて、だけど困っている。
綾音さんを困らせるのは嫌だ。
当直時間の割り振りに関しては嫌な気持ちはあるけど。
「ぐっすり眠れたから大丈夫だよ。食事を取っていいかな?」
「ブリッジでの飲食を許可するわ。エネジーブロックとエナジードリンクを許可します。今から第一種戦闘態勢に移行します」
「綾音、光帆センサーに注意して、順平はレーザー砲の準備をしておきなさい」
「本当に打つのか?」
「もちろん」」
「人殺しには抵抗がある」
「命を奪う海賊には当然の報いよ。それに艦長命令で引き金を引くの。全ての責任は私が負うわ。それに海賊は私は嫌いなの」
「分かったよ。レーザー砲んセーフティを解除するよ」
「それにしてもコロニー群の残骸が多いわね。綾音のセンサーで見分けられるかしら」
「綾音さん、この高速熱源体接近って何かな?」
「綾音、フィールドジェネレーター全開、最大出力」
どどん。船が衝撃で揺さぶられる。一体ないが起こったんのだろう?
僕は人ごとの様に考えているのだった。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます